2021 マネージャー・オブ・ザ・イヤー
現地2021年11月16日、BBWAA(全米野球記者協会)の投票によるマネージャー・オブ・ザ・イヤー(Manager of the Year)が発表されました。
ナ・リーグはジャイアンツのゲーブ・キャプラーが受賞。ア・リーグがレイズのケビン・キャッシュに決定しました。おめでとうございます!
投票のルール
投票方法はROYと同じで全米野球記者協会(BBWA)に所属する会員の中の30人が、3名を1位から3位まで記載。ポイント制となっていて、1位は5点、2位は3点、3位は1点が付与され、合計点が表示されます。なお、ファイナリストは下記のリンクをご参照ください。
NLMOYはゲーブ・キャプラー(SFG)
Gabe Kapler led the @SFGiants to a record-setting 107 wins.
— MLB Stats (@MLBStats) November 16, 2021
Kapler is just the 2nd San Francisco manager to win the award. pic.twitter.com/9Ygidkotaw
もうナ・リーグの場合は、ゲーブ・キャプラーというのは下馬評通りで、あとはどれだけのポイントを得るか?というところに焦点が当たっていたと思います。
シーズン前の下馬評を大きく覆す107勝でNLウェストタイトルを獲得。さらに、人材活用でもインパクト
ワールド・シリーズ制覇のブレーブスのブライアン・スニッカー監督がそもそもファイナリストに入っていなかったんですよね。上位3名はファイナリストの通りになりました。
NLMOY投票結果
投票の結果はご覧の通りです。
1st | 2nd | 3rd | Points | |
ゲーブ・キャプラー(SFG) | 28 | 1 | 143 | |
クレイグ・カウンセル(MIL) | 1 | 22 | 4 | 75 |
マイク・シルド(STL) | 1 | 3 | 11 | 25 |
ブライアン・スニッカー(ATL) | 4 | 9 | 21 | |
デーブ・ロバーツ(LAD) | 6 | 6 |
シーズン後半に14連勝を達成したカージナルスのマイク・シルドが1stで1票を獲得。せっかくの後半ラッシュも、クラブ側から評価されず、実質解雇となったのはいささか残念でもありました。
ALMOYはケビン・キャッシュ(レイズ)
That's back-to-back AL Manager of the Year Kevin Cash to you pic.twitter.com/DBwRfvPubX
— Tampa Bay Rays (@RaysBaseball) November 16, 2021
ではア・リーグの方ですが、やはりレバレッジ力を高く評価されたというか、シーズン100勝をマークしたケビン・キャッシュの受賞となりました。
ケビン・キャッシュ監督は2020年に続き、2年連続の受賞。1983年からスタートしたこのアウォードで2年連続での受賞はア・リーグでは初。ちなみにナ・リーグでは2004-2005年にブレーブスのボビー・コックス監督がやってのけています。
ALMOY投票結果
では投票結果を見てみます。ご覧のようにア・リーグの方は少し割れました。A.J.ヒンチが3位で3票も入っていますね。彼は2022年に取っておいた方がいいかもしれません。
2位にはマリナーズのスコット・サービス監督が入りました。ポストシーズンまであと1歩というところまで導きましたからね。
そしてかつてケビン・キャッシュの片腕でもあり、レイズの知恵の出どころとまで言われ、オープナーをやり始めたとも言われるブルージェイズのチャーリー・モントヨも、1stで3票が集まりました。若手を上手に使った手腕が認められました。
1st | 2nd | 3rd | Points | |
ケビン・キャッシュ(TB) | 19 | 3 | 5 | 109 |
スコット・サービス(SEA) | 5 | 13 | 7 | 71 |
ダスティー・ベイカー(HOU) | 2 | 5 | 8 | 33 |
チャーリー・モントヨ(TOR) | 3 | 2 | 2 | 23 |
アレックス・コーラ(BOS) | 1 | 3 | 2 | 16 |
トニー・ラルーサ(CWS) | 4 | 3 | 15 | |
A.J. ヒンチ(DET) | 3 | 3 |
NL、ALともに人材をうまく活性化させ、100勝以上を達成。
レイズの場合は、ROYを獲得したランディー・アロウザリナ、そしてワンダー・フランコ、タイラー・グラスノー(トミー・ジョン手術)らが成熟期を迎えるまではどうにかやりくりしてこの強さを維持しそうな気配がしますね。
また、ジャイアンツは大黒柱のバスター・ポージーが引退。現場のキャプラーだけでなく、ザイディ社長とともに編成をやりくりして行こうというところ。
2022年もなかなか楽しみです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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