スポンサーリンク

【MLB】2021年オールスターとドラフトがアトランタから消える!急遽、新たな場所での開催へ(追記あり)

突如してアトランタの開催が消えた

 驚きました。ここ数日、2021年7月13日に開催が予定されているオールスターに関して、妙な話題が出ていました。どうなるのか、様子見をしていましたが、現地2021年4月2日、ついにリーグ(MLB)は、2021年のオールスターの開催地をアトランタから変更することを決定。新たな開催地をすぐに発表するということに。

アトランタは無念

 2020年のオールスターゲームは、ロサンゼルスのドジャー・スタジアムでしたが、これはご存知の通り、COVID 19 の影響によりキャンセルとなりました。

 通常、オールスターの開催地は、2年ほど前に発表となり、事前に告知も十分に行われます。よって、アトランタのトゥルーイスト・パーク(Truist Park)での開催は2020年のドジャー・スタジアムがキャンセルになる前から決定しており、ホストのブレーブスとしては準備に準備を重ねてきたのですが、このような結果に。

 これに対し、ブレーブスも相当にがっかりしたプレスリリースを発表。

 ファンも関係者も含め、全ての人ががっかりしていると。”deeply disappointed”という言葉にすべてが詰め込まれています。組織として今回の法案に賛成しているわけではないとのニュアンスも取れるのですが、では、何が今回の事態を引き起こしたのかというと法案への態度ということになると思います。

S.B.202 ACTの通過により

 去る現地2021年3月25日、ジョージア州の州議会は、S.B.202 ACTを通過させ、州知事もその法案にサイン。法律として正式に認められたということに。

 S.B.とは”Senate Bill”の略で、「上院法案」。”202”は法律の番号ですね。

中身は?

 ではそのSB202の中身はなにか?ということですが、事実関係のみ記載します。これは共和党主導で、下院では賛成100/反対75、上院では賛成34/反対20で可決に至った法律で、州知事も署名し、法案が成立しました。

 では何の法案かというと、選挙の不在者投票の修正が盛り込まれた法案。具体的には、

  • 郵便投票用紙の請求には身元確認となるIDの提示が必要
  • 期日前投票の投票箱数を制限。すべての決選投票で期日前投票の期間を短縮
  • 投票に問題があると報告されれば、投開票作業への州議会の指揮・監督権を拡大
  • 投票所で順番待ちをする有権者への水や食料の提供も禁止する

 以上の点がこの法案に盛り込まれた中身。

何が問題なのか?

 適正なことしか書いていないと思うのですが、なにがいけないのか?反対側の主張はこうだそうです。

  • 黒人は運転免許証などの身分証明書を持つ人が比較的少ない
  • 低所得者の多い黒人の集住地区では投票所の数が少なく、長い列ができやすい。

 要は、州人口の3割以上を占め、民主党支持者が多い黒人の投票を阻害する法律だということでMLBも動きました。

MPBA、MLBが大きなアクション

 あくまで事実関係を記載しますが、法案成立に対し、MLBPA(選手会)のトップ、トニー・クラークが懸念を表明し、それに対して新大統領も「よい動きだ」と称賛したことなどから、ロブ・マンフレッド・コミッショナーが今回の決定を正式発表したということです。

2021年1月にハンク・アーロンが星に

 今回、アトランタでの開催は非常に重要な意味合いがありました。というのも、元アトランタ・ブレーブスで、通算755HRを放ったハンク・アーロン氏が2021年1月にお亡くなりになりました。

 メジャー・リーグにとってはまさに巨星とも言うべき存在。

 ブレーブスは今回のオールスターで、そのハンク・アーロンを讃えるイベントも開催する予定でした。アトランタでやるからこそ、とてもよいイベントだと思っていたのですが、残念です。

 ただ、このイベントは新しいオールスターでの開催地でも行うとの予定です。

ドラフトも

また、今季からは初めての試みでこれまで6月に行ってきたアマチュア・ドラフトを7月のオールスター開催に合わせて行うことになっていました。

  とくに今回は一同に会してショーケースを試みる予定があり、それもアトランタから新しい地での開催となりました。

 以上、今回のアトランタでの開催が無くなり、別の地で行うことになった経緯を簡単に記載させていただきました。

 オールスターは大イベントなのですが、アトランタからの変更はまさに即断即決レベルの早さで決定されました。なぜでしょうか?最近、春先だからか、鼻の調子が悪いのか、なぜかぷんぷんと臭います。突然、体調のことを書いてしまいました。失礼しました。

 なお、2022年の開催地は、ロサンゼルスのドジャー・スタジアムに決まっています。

追記:コロラドに決定

 現地2021年4月6日、MLBはアトランタに代わる2021シーズンのオールスターゲームの開催地をコロラド・ロッキーズのホーム、クアーズ・フィールドで開催することに決定しました。

 クアーズ・フィールドでの開催は、1998年以来。

 クアーズには準備も短い中、しっかりホストしてくれよとは思います。しかし、おかしな話しですね。

 以上です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】ドジャースがタイガースを力でねじ伏せてスウィープ!佐々木はホーム・デビューで苦戦
【MLB2025開幕Gm2】ナイス・ゲーム!粘るタイガースにトミー・エドマンとムーキー・ベッツが立ちふさがる!
【MLB2025】注目のサイ・ヤング賞マッチアップは死闘へ!最後は大谷が決勝HR
【MLB2025】レッドソックス、開幕戦に勝利!投手戦にけりをつけたのは出遅れていたウィリャー・アブレイユ
【MLB2025】開幕戦の注目のピッチング・マッチアップは?(追記:結果は?)
【MLB2025】Dバックスのジョーダン・モンゴメリーがトミー・ジョン手術へ
【MLB2025トレード】イアン・アンダーソンがエンゼルスへ、ホセ・スアレス(大谷の友達)がブレーブスに移籍
【MLB2025移籍】ガーディアンズはノーラン・ジョーンズ、ロッキーズはタイラー・フリーマンをトレードで獲得
【MLB2025】ナショナル・リーグ西地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】レッドソックス・吉田、開幕はトリプルA!手術後のリハビリでOFを守る準備に専念
【MLBFA2025】ブレーブスがOFを緊急補強!アレックス・ベルドゥーゴを獲得へ
【MLBFA2025】通算セーブ数歴代5位のクレイグ・キンブレルが古巣のブレーブスへ!
【MLB2025】ナショナル・リーグ中地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】佐々木朗希がメジャー・デビュー!大谷は1号HRを記録。カブスは連敗も本土開幕にいい兆候あり!
【MLB2025】東京開幕はドジャースが先勝!大谷、山本が活躍!今永は4回ヒットレス、鈴木はDHで出場!
【MLB2025】投手へ!ホワイトソックスからリリースされたジョーイ・ギャロが投手に転向する意向を表明
【MLB Pre2025】大谷は2試合で4-1、HR 1! ムーキーは開幕に間に合うか?阪神はカブス、ドジャースに連勝!
【MLB2025】ナショナル・リーグ東地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】カージナルス、ここに来て初めてFA選手とメジャー契約!フィル・メイトンとサインへ
【MLB2025】カブスが東京シリーズのロスターを決定!注目のマット・ショーも東京へ
【MLB Pre2025】レッドソックス、ブライアン・ベイヨーが開幕IL、ラファエル・デバースは間に合う見込み
【MLB2025】アメリカン・リーグ西地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】ゲリット・コールはトミー・ジョン手術の可能性も!ST2戦目は1試合2度の登板でも結果が出ず(追記あり)
【MLB2025】タイガース、アストロズからのFAでTJリハビリ中のホセ・ウルキディーとメジャー契約へ
【MLB契約2025】アスレチックスがまたも太っ腹!期待のローレンス・バトラーと7年の延長契約へ
【MLB2025FA】タイラー・ネイキンが投手に転向!ガーディアンズとサインへ!
【MLB2025FA】パドレス、ホセ・イグレシアスとマイナー契約へ! 2024年に”OMG”発売で、メッツの躍進に一役
【MLB2025】ドジャース・佐々木朗希がSTデビュー。99mphを計測し、3回をスコアレス!
【MLB2025ST】パイレーツの2年目、ジャレッド・ジョーンズが4Kと好投!2025年のPITは粒ぞろい!
【MLB2025】タイガースに痛手!2024年のPSで活躍したパーカー・メドウズが右上腕の神経を傷めて復帰目処立たず
タイトルとURLをコピーしました