ブレーブスは上位打線の全員が受賞
These guys sure can rake.
— MLB (@MLB) November 6, 2020
Your 2020 AL, NL Silver Slugger winners. pic.twitter.com/ehijI1Cpc2
現地2020年11月5日、2020シーズンのシルバースラッガー賞が発表されました。
シルバースラッガー賞はルイビル・スラッガーが提供するアウォード。詳細は昨年の記事内に記載しておりますので、よければご覧ください。
ルイビル社、苦境に陥るも尊厳を守る!
60試合の短縮スケジュールとなった2020シーズン。4月終わりには開幕の目処が立たず、これはシーズンがなくなるのでは?と先行きが心配になりました。
野球産業も軒並み厳しい状況に追い込まれ、バットが消費されてなんぼのルイビル・スラッガー社もミュージアムと一部工場を一時的に閉鎖するほど資金繰りに奔走しました。
MLBの象徴的な存在であるルイビル社。苦境に陥ったにも関わらず、このアウォードを継続したのはさすがにアイコニックな象徴としての尊厳を守った感があります。かつての2つの大戦、大恐慌、1937年のルイビルの大洪水、火災、2008年のリーマン不況と乗り越えてきた同社は、今度はコロナ不況を乗り越えそうですね。今季は業績は悪いとは思いますが、バットが消費されたので、なんとかビジネスは継続できそうですね。
さて特別なシーズンとなった今季の受賞者です。
ア・リーグ
- C: サルバドール・ペレス (ロイヤルズ)(3)
- 1B: ホセ・アブレイユ (ホワイトソックス) (3)
- 2B: DJ・ルメイヒュー (ヤンキース)(2)
- 3B: ホセ・ラミレス (インディアンス)(3)
- SS: ティム・アンダーソン (ホワイトソックス)(初)
- OF: テオスカー・ヘルナンデス (ブルージェイズ)(初)
- OF: イーロイ・ヒメネス (ホワイトソックス)(初)
- OF: マイク・トラウト (エンゼルス)(8)
- DH: ネルソン・クルーズ (ツインズ)(4)
(参照)ア・リーグ打撃ランキング
【 打率 】 | 1.DJ・ルメイヒュー NYY:.364 2 ティム・アンダーソンCWS:.322 3.デービッド・フレッチャーLAA:.319 4. ホセ・アブレイユ CWS: .317 |
【 HR 】 | 1.ルーク・ボイト NYY:22 2 ホセ・アブレイユ CWS: 19 3.ホセ・ラミレス CLE: 17 3. マイク・トラウト LAA: 17 5. ネルソン・クルーズ MIN: 16 5. テオスカー・ヘルナンデス TOR: 16 |
【RBI】 | 1.ホセ・アブレイユ CWS: 60 2. ルーク・ボイト NYY:52 3.ホセ・ラミレス CLE: 46 3. マイク・トラウト LAA: 46 5. ラファエル・デバース BOS: 43 |
【 Hits 】 | 1.ホセ・アブレイユ CWS: 76 2. DJ・ルメイヒュー NYY:71 3.ウィット・メリフィールド KCR: 70 4.ティム・アンダーソン CWS: 67 5. デービッド・フレッチャー LAA: 66 |
【OPS】 | 1. DJ・ルメイヒュー NYY:1.011 2. ホセ・ラミレス CLE: .993 3. マイク・トラウト LAA: .993 |
ナ・リーグ
- C: トラビス・ダーノー (ブレーブス)(初)
- 1B: フレディー・フリーマン (ブレーブス)(2)
- 2B: ドノバン・ソラーノ (ジャイアンツ)(初)
- 3B: マニー・マチャード (パドレス)(初)
- SS: フェルナンド・タティス・ Jr. (パドレス)(初)
- OF: ロナルド・アクーニャ・ Jr. (ブレーブス)(2)
- OF: ムーキー・ベッツ (ドジャース)(4)
- OF: フアン・ソト (ナショナルズ)(初)
- DH: マーセル・オズーナ (ブレーブス)(2)
(参照)ナ・リーグ打撃ランキング
【 打率】 | 1.フアン・ソト WSH:.351 2. フレディー・フリーマンATL : .341 3.マーセル・オズーナATL : .338 4. トレイ・ターナー WSH: .335 |
【 HR 】 | 1.マーセル・オズーナATL : 18 2. フェルナンド・タティス・ジュニアSDP : 17 3.ピート・アロンソNYM : 16 3. ムーキー・ベッツLAD: 16 3. コール・カルフーン ARI: 16 3. アダム・デュバル ATL: 16 3. マニー・マチャード SDP: 16 3. AJ・ポロック LAD: 16 |
【 RBI 】 | 1.マーセル・オズーナATL : 56 2. フレディー・フリーマン ATL: 53 2. マニー・マチャード SDP: 47 4. フェルナンド・タティス・ジュニアSDP : 45 5.チャーリー・ブラックモンCOL : 42 5. ドミニク・スミス NYM: 42 |
【Hits】 | 1.トレイ・ターナー WSH :78 2. マーセル・オズーナ ATL: 77 3. フレディー・フリーマン ATL: 73 4. マニー・マチャード SDP: 68 4. トレバー・ストーリー COL : 68 5.チャーリー・ブラックモンCOL : 67 |
【OPS】 | 1.フアン・ソト WSH:1.185 2. フレディー・フリーマンATL : 1.102 3. マーセル・オズーナATL :1.067 |
ブレーブスから4名
ブレーブスは1番から4番まで受賞しました!今季、初めてDHを敷いたナ・リーグ。この特別なシーズンにDHで受賞したのはマーセル・オズーナでした。オズーナは2017年、マーリンズ時代にCFとして受賞して以来、2度目の受賞です。
ホワイトソックスから3名
ホワイトソックスからはホセ・アブレイユ(1B)、ティム・アンダーソン(SS)、イーロイ・ヒメネス(OF)の3名が受賞。シーズンで3人が受賞したのはホワイトソックスのフランチャイズ・レコードです。
ドノバン・ソラーノが初受賞
今季のレギュラーシーズン中、ナ・リーグの打率部門をずっとリードしてきたジャイアンツのドノバン・ソラーノ(32才)も2Bとして受賞しました。今季の打率は.326。最後はソト、フリーマン、オズーナ、トレイ・ターナーに抜かれてしまいましたが、ジャイアンツが今季あと少しでワイルドカード・シリーズに進出しそうになったのは彼のちからが大きいと思います。
11月2週目はいよいよROY、MOY、サイ・ヤング賞、MVPの発表があります。楽しみですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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