NEWマッチアップなど新鮮な対戦も
待ちに待ったと言っていいでしょう。現地2020年7月6日、調整が続いていたMLB2020シーズンのスケジュールがようやく明らかとなりました。
オープニングナイトは現地23日に2カード
2020シーズンは全クラブ一斉ではなく、23日に2カードから始まる始まる従来型のオープニングとなりました。
先に現地23日(木)に開幕するのは、2カード。4クラブの登場です。なお、見方は@マークの後ろがホーム・フィールドとなります。
- ヤンキース@ナショナルズ 東部7:08 PM
- ジャイアンツ@ドジャース 東部 10:08PM (太平洋 7:08PM)
ヤンキース@ナッツ
やはり2019年ワールドシリーズ・チャンプのナショナルズがオープニング・ナイトを飾らないことには話しになりませんからね。ヤンキースとの対戦になりました。このカードはわりと新鮮に感じます。2019年は対戦がありませんでした。2018年には4試合が行われ、2勝2敗のタイ。
そして、この顔合わせは今季この3ゲームシリーズの1度のみ。貴重です!またおそらくテレビ放送の関係から、24日はお休みでGame2は25日に行われます。
ジャイアンツ@ドジャース
2020年のオールスターゲームが流れてしまったドジャースもオープニング・ナイトを飾ることになりました。こちらはライバル、ジャイアンツとの対戦。
戦力では圧倒的にドジャース優位ですが、このライバル関係はもつれにもつれますから、オープニングの対戦カードとしては興味深いです。2019年は19ゲームが行われ、12勝7敗とドジャースが勝ち越しています。
こちらはいきなり4カードシリーズです。
各地区内で60試合
新型コロナウイルスの感染拡大の予防策として、長距離移動を避ける目的から東地区、中地区、西地区内で対戦カードが組まれています。よって、インターリーグの機会が多いです。
60ゲームの内訳
スケジュールを決めるに当たって、フェアさを喫するため、一定のルールが存在します。
今季はご覧のルールをもとにスケジュールが組まれました。
40試合の地区内の対戦(20ホーム、20ロード)
まずは同リーグ、同地区内で40試合を行います。
- 地区内の対戦相手4チームと3ゲーム、4ゲーム、3ゲームシリーズの計10試合ずつ開催
- ホーム・ロードは5試合ずつではなく、7試合ホーム、3試合ロード、あるいはその逆、また6試合ホーム、4試合ロード、あるいはその逆という設定
20試合のインターリーグの対戦(10ホーム、10ロード)
インターリーグは10試合ずつホームとロードでゲームを行なうことになっており、対戦相手の数は5クラブ。以下のルールでカードが決められています。
- 6ゲームは地区内のライバル関係に当たるクラブと対戦(ホーム3試合、ロード3試合)
- 4ゲームシリーズ1度目(ホーム2試合、ロード2試合)
- 4ゲームシリーズ2度目(ホーム2試合、ロード2試合)
- 3ゲームホームシリーズを4番めの対戦カードのクラブと1回
- 3ゲームロードシリーズを5番めの対戦カードのクラブと1回
移動距離
距離が長い西地区
ご覧の図は各地区の移動距離を可視化したものですが、西地区の距離の長さがかなり浮き彫りになりました。
シアトルはMLBで唯一、西海岸の北部に位置するため、マリナーズの移動は飛行機を多用せざるを得ません。この時期になかなか神経を使う運営になりそうですね。
またテキサス州のヒューストンとアーリントンも南部中央に位置するため、西地区の移動距離を伸ばす結果にもなっています。
コロラドもポツンとあるのがよくわかります。
中地区の移動はバスのレベル
普段からもそうですが、中地区同士の対戦は移動にバスを使うことが多いです。車で通う選手も多いと思います。
そして東海岸のクラブともかなり近いのがよくわかると思います。せっかくの近距離も管轄の問題で分断せざるを得ないのはやや勿体ない気もしますね。
東地区は南北の移動
東地区はフロリダの2クラブが移動距離を伸ばしている様相です。ただ、時差はありませんのでその点は選手には楽かもしれません。
24日に全クラブが出揃う
そして現地2020年7月24日(金)に全クラブがオープニングを迎えることになっています。
レッドソックス
レッドソックスは24日からオリオールズとのホーム3連戦でスタート。ライバル、ヤンキースとは7月、8月にロードで計7試合、9月にようやくフェンウェイで3ゲームシリーズを1度というスケジュール。
最終戦は9月25日から27日のアトランタでのブレーブス3連戦。
ナショナルズ
ナショナルズはヤンキースとの3ゲームシリーズから始まり、ナ・リーグ東地区のライバルとのゲームをこなしつつ、9月に入ってレイズとホーム、ロードで2試合ずつカードが組まれています。なかなかおもしろい対戦になるではないでしょうか。
エンゼルス
大谷選手が投手での復帰を果たす今季のエンゼルスですが、現地24日からアスレチックスとロードで4ゲームシリーズからスタート。8月にはインターリーグでドジャースとホームで3試合、ジャイアンツとホーム、ロードで2試合ずつ組まれています。そして案外新鮮な対戦となるパドレス戦が9月にホーム、ロードで2試合ずつ組まれました。大谷投手とタティス・ジュニアの対戦も見られるでしょうか!
また9月はインターリーグが多く、ロッキーズとロードで3試合、Dバックスとはホームで3試合、そして最後はロードでドジャースと3ゲームシリーズです。
シーズン終盤、大谷選手とクレイトン・カーショウ、あるいはウォーカー・ビューラーとの投げ合いが見られるでしょうか!
ホワイトソックス
ヨアン・モンカダ、イーロイ・ヒメネス、ルイス・ロバート、マイケル・コペックなど綺羅星のごとく光る若手戦力をもつホワイトソックスは、現地24日にツインズとの3ゲームシリーズで開幕。8月はインターリーグが主で、ブルワーズと4ゲーム、カージナルスと3ゲーム、カブスと3ゲーム、パイレーツと2ゲームが組まれています。
試合巧者のブルワーズとの対戦は非常に見ものです。また、活きのいい若手がダルビッシュ投手と対戦する機会もあるのか??こちらも注目ですね。
そして8月13日、フィールド・オブ・ドリームスが実現!カージナルスとの対戦が決まりました!
タイガース
ケイシー・マイズ、マット・マニング、タリック・スクーバルのデビューを控えているタイガース。こちらはレッズとの対戦からスタートです。
レッズ
秋山翔吾選手がメジャーデビューとなるレッズは、上記の通り、タイガースとの対戦。ここではずみをつけられるでしょうか。セカンドカードは、カブスとの4連戦。ダルビッシュ投手は開幕シリーズで投げるはずですので、1度目のシリーズでは両者の対戦は見られないかもしれないですね。
その次は8月28日から30日の3ゲームシリーズ。そして9月にもう一度3ゲームシリーズがあります。
トレバー・バウアーの投球も楽しみです。
以上、ランダムにおもしろそうなクラブのスケジュールを俯瞰してみました。
スプリングトレーニングのゲームは18日から
開幕戦は23日からスタートですが、いわゆるオープン戦と言っていい、スプリングトレーニングのゲームは現地2020年7月18日のフィリーズ@ナッツ戦からスタート。ただ、当然のことながら少ないです。
4試合ほど組んでいるクラブもあれば、2試合にとどめているクラブもあり、レッドソックスに至ってはカードが組まれておりません。ひょっとしたら、非公式でどこかと練習試合はするかもしれませんが、スケジュールに出していないのは感染の機会を減らすという目的もあるかもしれません。
とにかく、野球が戻ってきまよ!楽しみになってきました!
追記:大幅変更
現地2020年8月6日、MLBがスケジュールのアップデートを発表しています。
マーリンズ、カージナルス、フィリーズでクラブ内の感染者が多数出て、7月最終週から8月頭にかけて中止となったゲームが多数出たことから、大幅なリスケジュールとなりました。対戦相手のスケジュールも狂いましたから。
また、若干ですが、悪天候による中止もありましたので、9月27日に終了させるためにダブルヘッダーが多数組まれました。
変更があったのは以下のカード。東地区のリスケジュールがもっとも多く、中地区も一部影響が出ています。
そして西地区にリスケジュールはありません。
- STL @ DET & DET @ STL
- STL @ CWS & MIL @ CHI
- MIL-DET
- STL @ MIL
- PHI @ TOR
- TOR @ BAL
- PHI @ BOS
- PHI @ MIA
- BOS @ MIA
- WSH @ MIA
- NYY @ BAL
- BOS @ PHI
お読みいただき、ありがとうございました。
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