RIP
現地2019年7月1日、衝撃的なニュースが入ってきました。
エンゼルスのエース、タイラー・スキャッグスが亡くなりました。27才。この急死を受けて、アーリントンで行われる予定であった1日のエンゼルス@レンジャーズ戦は中止となりました。
ホテルで急死
ESPNなど複数のソースによると、現地1日早朝、テキサス州のサウスレイクにあるホテルから「意識不明の男性がいる」との通報を受け、警察が出動。
調べたところ、タイラー・スキャッグスが現場で亡くなっていることが判明。
特に争った形跡はないため犯罪に巻き込まれたのではなく、警察は事故あるいは病気で亡くなったと判断を下している模様です。
現地2019年7月1日の夕方の段階では死因はまだ特定されておらず、引き続き捜査が行われます。
また、ホテルがエンゼルスの常宿であるのかどうかは今のところあきらかになっていません。
タイラー・スキャッグスとは
タイラー・スキャッグスは1991年7月13日生まれ。27才と354日でまもなく誕生日を迎えるところでした。
サンタモニカ出身でロス生まれ、ロス育ち。
2009年アマチュアドラフト1巡目(全体40位)でエンゼルスから指名を受けプロ入り。高卒左腕での1巡目です。
エンゼルス→Dバックス→エンゼルス
2010年7月のトレードデッドラインでエンゼルスがダン・ヘイレンを獲得したトレードで、Dバックスへ移籍。このとき動いたのはパトリック・コービンほか2名の若手と後日指名の選手。8月7日に後日指名の選手としてタイラー・スキャッグスが選ばれました。
デビューは2012年8月。Dバックス時代。
その後、2013年12月のDバックス、エンゼルス、ホワイトソックス間で行われた三角トレードで再びエンゼルスへ。このトレードではヘクター・サンチアーゴがホワイトソックスからエンゼルスへ、アダム・イートンがDバックスからホワイトソックスへ移っています。ブロックバスター・トレードでした。
トミー・ジョン手術も経験
2014年7月31日のゲームで登板後、肘に不調を感じMRIを撮ったところUCLにダメージがあることがわかり、トミー・ジョン手術受けることに。この年はシーズンエンドで、2015年もフルでリハビリに費やしました。
2016年に復帰。2018年の8勝10敗がキャリアハイ。
2019年は現地2019年6月29日が最後の登板となりました。
7勝7敗、ERA 4.29でこのままいけばキャリアハイとなるのは間違いないシーズンでした。
大谷選手にもトミー・ジョン手術に関する情報を提供してくれたことでしょう。
安らかに。
追記
現地2019年7月2日、エンゼルス@レンジャーズのゲーム前、タイラー・スキャッグスの死を悼むセレモニーが静かに行われました。
エンゼルスナインは胸に「45」のバッチをつけています。
気遣いがすごいなと思うのはこれは敵地のアーリントンだということ。マウンドには、スキャッグスの背番号「45」を刻印し、レンジャーズも最大限の哀悼の意を表しています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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