トラウト、LAAがお気に入りだった!
現地2019年3月19日、日本開幕戦でワクワクしていた中、すごいニュースが入ってきましたね!
エンゼルスのマイク・トラウトの破格の契約延長です。
マチャードとハーパーがすでに破格のFA契約を勝ち取り、トラウトならどのくらいのディールになるのだろう?という憶測がとんだ中、2019年オフに延長というタイミングといい、契約年数といい、金額といい、そして義理堅さといい驚きの内容となりました。
12年0M(4億3,000万ドル)
現地2019年3月19日時点でエンゼルスはまだコンファームしていない状況ですが、契約内容は2021年からの10年3億6,000万ドルに、2014年2月に結んだ6年$144.5M(1億4,400万ドル)の残り2年分を追加した12年4億2,650万ドル、ざっと4億3,000万ドルとなります。
4億2,650万ドルは日本円にして、475億6,839万8,000円(@JPY 111.41/USD)。
旧契約(6年$144.5M) 2014/Feb | 新契約(12年/$426.5M) 2019/Mar |
サイニングボーナス $5M 1. $5.25M / 2015 2. $15.25M / 2016 3. $19.25M / 2017 4. $33.25M / 2018 | サイニングボーナス $20M (2019/5/31 Paid) 1. 2. 3 ↓ @ $35.45Mx 10 Y 12 (2021-2030) |
オプトアウトなし
今回トラウトが途中解除できるオプトアウト条項は入っていないようです。
均等割りの年俸額でもMLB NO.1
新契約のトラウトの平均年俸は3,583万ドル($35.83M)。実支払い額は明らかになっていませんが、平均で出すとこのような金額になります。
日本円にし39億9600万円(端数は端折りました)。
これはザック・グレインキが2015年12月にDバックスと結んだ6年2億650万ドルの平均額3,440万ドルを上回ってMLBのAAV(均等割り年俸) No.1になりました。
もちろんMLB NO.1の契約
契約年数、総額、均等割り年俸などを総合するとMLB史上NO.1の契約ですね。
- マイク・トラウト& LAA : 12年 $426.5M (2019年/3月) @$35.83M
- ブライス・ハーパー& PHI :13年$330M (2019年/2月) @$25.4M
- マニー・マチャード & SDP:10年$300M(2019年2月)@$30M
- ジャンカルロ & MIA: 13年$325M(2014年11月)@$25M
- アレックス・ロドリゲス & TEX:10年$252M (2000年12月)
- アレックス・ロドリゲス & NYY: 10年 $275M (2007年12月)
- A・プホルズ & LAA : 10年$240M
- R・カノー&SEA : 10年$240M
- D・プライス & BOS: 7年$217M @$30M
- P・フィルダー & DET: 9年 $214M
- マックス・シャーザー & WSH: 7年$210M @$30M
- ザック・グレインキ & Dバックス:6年$206.5M @$34.4M
- ジェイソン・ヘイワード & CHC: 8年$184M @$23M
- エリック・ホズマー & SDP: 8年$144M @$18M
他のスボーツとの比較
北米4大スボーツと比較すると、このような結果が。
BOXINGも上回る
ファイトマネーが高いことでおなじみのボクシングをも上回りました。もっとも単価は単純に比較出来ませんが、一応。
- マイク・トラウト(MLB): $426.5M / 12 y / $35.8M per Year
- カネロ・アルバレス(BOXING):$426.5M / 11 fight / $33.2M per fight
マイク・トラウトのキャリア
あらためて、トラウトのキャリアに触れておきたいと思います。
1991年8月7日生まれの27才。ニュージャージー州出身。
2009年エンゼルス1巡目(全体1位)指名。デビューは2011年7月8日、ぎりぎり19才の時(19才335日)。
アウォード&スタッツ
トラウトの華麗なアウォード受賞歴とスタッツのサマリーです。
- 2011 マイナー各リーグでのMVP受賞
- 2012 AL ROY
- オールスター:7度 (2012-2018)
- オールスター MVP: 2度(2014-2015 )
- MVP :2度(2014、2016)
- シルバースラッガー賞: 6度 (2012-2016、 2018)
- AL OBP 1位:3度 (2016-2018)
- AL SLG 1位:2度 (2015、2017)
- OPS 1位: 3度 (2015、 2017-2018)
- Runs Scored 1位: 4度(2012-2014、2016)
- Total Bases 1位 (2014)
- RBI 1位 (2014)
- BB(四球)1位:3度 (2013, 2016 & 2018)
- SB(盗塁)1位2012
- 20HR以上: 7シーズン (2012-2018)
- 30HR以上: 5シーズン (2012、2014-2015、 2017- 2018)
- 40HR (2015)
- 100 RBI :2シーズン(2014、2016)
- 100 Runs Scored : 6シーズン (2012-2016、 2018)
もう何も文句ないですね。
↓ちょっと音楽がうるさいので音量だけご注意を。
PHIでのハーパーとのコンビはなくなる
BOS好きでPHI好きの筆者は密かにフィリーズでのハーパー&トラウトという夢のタッグの実現に期待を寄せていたのですが、それが叶わず残念に思っています。
トラウトはニュージャージーに戻りたいのかと思っていたのですが、この辺がトラウトのすごいところですが、仕事とプライベートを冷静に分けて考えましたね。
野球をするなら、春先の寒さが厳しいニュージャージーより、気候のいいカリフォルニアの方がいいに決まってます。地震のリスクはありますが。
だから仕事優先で考えたのでないかと思います。
新スタジアムの顔に
エンゼルスは現スタジアムのリース期限が2020年まで。おそらく新スタジアム建設に乗り出すと思われます。スタジアムの顔としてトラウトの名前はどうしても欲しかったでしょうから、早めの決断になりました。
LAAオーナー「獲られたくなかった」
マチャードやハーパーの大型ディールが決まり、フィリーズがトラウトに食指を伸ばすという噂、さらにはハーパー自らがトラウトをスカウティングしたこと(!?)などがあり、エンゼルスのオーナー、アルトゥーロ・モレノさんは「トラウト危うし」と考えたかもしれません。少なくともプレッシャーを感じていたと記者のローゼンタールさんは教えてくれております。
しかしながら、財布の事情が大きかったとはいえ、英断でしたね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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