2019トップ・プロスペクト
現地2019年1月26日、MLB.comが選ぶ2019年トップ・プロスペクト・ランキング100が発表されました。
毎年1月の終わりに発表される恒例の若手有望株の発表ですが、ランキングはおもに3つの評価団体があります。
3つのランキング
- MLB pipeline (MLB.comの中のプロペクトを特集しているページ)
- Baseball America(伝統あるアメリカのアマ選手、プロ選手を追いかけているメディア)
- Baseball Prospectus(こちらも有望株を特集するメディア)
どの機関も有望株をよく見ていることには変わりはなく、ランキングは前後しますが、新人を評価する上で1つの指針となります。
現地2019年1月26日、発表となったのはMLB.com内のランキング。記者のジャナサン・メイヨ(Jonathan Mayo)さんが中心になってつけておられます。
ルーキーステータス
念の為、このランキングに入るにはルーキー・ステータスでいることが要件になります。ルーキー・ステータスとは以下に該当する選手。シーズン開始前に以下に該当する選手達です。
- 打者はat bat(打数)が130以内。※打数ですから打席数ではなく、四球などを除いたもの。
- 投手は、50イニング以内。
- 25人ロースター(登録選手枠)在籍期間が累積で45日以内。(試合に出ていなくても、試合に出られるよう登録されている期間が、前年までに45日を越えていないこと。
- 25人枠に入っている間にDL(故障者リスト)やミリタリー(軍隊服役)期間が重複していればそれは除く。
- なお、登録選手枠は、毎年9月1日から40人に拡大されるが、この期間はルーキー資格規定の対象外。
上記選手たちがランキングに入り、ROYの有力な候補としても見られます。
Pre-2019
こちらのランキングはシーズン途中でルーキー・ステータスを超えると除外されていき、リストが変化していきます。十分に有望選手としての力を発揮しているということにもなりますので。
よって、シーズン前のリストということでPre-2019などの言い方をします。
2018シーズン開始前のPre-2018 では大谷選手が見事に1位にランキングされました。
シーズンに入ると日々変わってくるということで、シーズン前のリストをキープしておかないと、シーズン前は何位だっけ?というのがわからなくなることがあります。
2019年のリストを見てみたいと思います。なお、シーズン開始後にトレードでクラブが変わる可能性があります。()内のクラブ名は1月時点の所属ということでご了承ください。
2019トップ・プロスペクト・ランキング100
- ブラディミール・ゲレーロ・Jr.(TOR)3B
- フェルナンド・タティス・Jr.(SDP)SS
- イーロイ・ヒメネス(CWS)OF
- ビクター・ロブレス(WSH) OF
- ロイス・ルイス(MIN)SS
- ニック・センゼル(CIN)3B/2B/OF
- フォレスト・ウィットリー(HOU)RHP
- カイル・タッカー(HOU)OF
- アレックス・キリロフ(MIN)OF
- ブレンダン・ロジャース(COL)INF
- ボー・ビシェット(TOR)SS
- ヘスス・ルサルド(OAK)LHP
- ワンダー・フランコ(TBR)SS
- ジョー・アデル(LAA)OF
- マッケンジー・ゴア(SDP)LHP
- テイラー・トランメル(CIN) OF
- ケイシー・マイズ(DET) RHP
- マイケル・コペック(CWS)RHP
- ミッチ・ケラー(PIT)RHP
- ケストン・ヒウラ(MIL)2B
- ディラン・シーズ(CWS)RHP
- ジョーイ・バート(SFG)C
- ルイス・ユーリアス(SDP)INF
- マイク・ソロカ(ATL)RHP
- カーター・キーブーン(WSH)SS
- フランシスコ・メヒア(SDP) C/OF
- シクスト・サンチェス(PHI) RHP
- ブレント・ハニーウェル(TBR) RHP
- ブレンダン・マッケイ(TBR)LHP/1B
- カイル・ライト(ATL)RHP
- ハンター・グリーン(CIN) RHP
- イアン・アンダーソン(ATL)RHP
- アレックス・レイエス(STL)RHP
- クリス・パダック(SDP)RHP
- アレックス・ベルドゥーゴ(LAD)OF
- キーバート・ルイーズ(LAD) C
- クリスチャン・パチェ(ATL) OF
- オースティン・ライリー(ATL) 3B
- ヘスス・サンチェス(ATL)OF
- ルイス・ロバート(CWS)OF
- トリストン・マッケンジー(CLE)RHP
- A.J.パック(OAK)LHP
- ユストゥス・シェフィールド(SEA) LHP
- ヨルダン・アルバレス(HOU)OF
- ショーン・マーフィー(OAK)C
- ケブライアン・ヘイズ(Ke’Bryan Hayes)(PIT)3B
- ニック・マドリガル(CWS)2B
- ルイス・パティーノ(SDP)RHP
- エイドリアン・モレイホン(Adrian Morejon )(SDP)LHP
- トゥーキー・トゥーサン(ATL)RHP
- ピーター・アロンソ(NYM)1B
- マット・マニング(DET)RHP
- ジョナサン・インディア(CIN)3B
- ブレイディー・シンガー(KCR) RHP
- マシュー・リベレーター (TBR) LHP
- ジャレッド・ケレニック(SEA) OF
- エステバン・フロリアル (NYY) OF
- アンドレス・ジメネス(NYM)SS
- アウレック・ボーム(PHI)3B
- ジャズ・チザム(Jazz Chisholm )(ARI)SS
- ノーラン・ゴーマン(STL)3B
- ジョシュ・ジェームス(HOU)RHP
- グリフィン・キャニング(LAA)RHP
- ユスニール・ディアス(BAL)OF
- ダニー・ジャンセン(TOR) C
- ジョナサン・ロアイシガ(NYY)RHP
- ノーラン・ジョーンズ(CLE)3B
- ブラスダー・グレイテロル(Brusdar Graterol) (MIN)RHP
- ダスティン・メイ(LAD)RHP
- ギャビン・ラックス(LAD)SS/2B
- ライアン・マウントキャッスル(BAL)3B
- ミシェル・バイエス(SDP)RHP
- ジョン・ダップランティアー(Duplantier) (ARI)RHP
- ローガン・アレン(SDP) LHP
- ルイス・ガルシア(WSH)INF
- ネイト・ピアソン(TOR)RHP
- アドニス・メディーナ(PHI)RHP
- フランクリン・ペレス(DET) RHP
- マイケル・チャビス(BOS)3B/1B
- デーン・ダニング(CWS)RHP
- コービン・マーティン(HOU)RHP
- ブライス・ウィルソン(ATL)RHP
- テイラー・ワイドナー(ARI)RHP
- ロナルド・フェルナンデス(TBR) C
- ハンス・クラウス(TEX)RHP
- ドリュー・ウォーターズ(ATL) OF
- トラビス・スワガーティ(PIT)OF
- フリオ・パブロ・マルチネス(TEX)OF
- コール・ウィン(TEX) RHP
- ドル・ホール(DL Hall)(BAL) LHP
- ジャスティン・ダン(SEA) RHP
- ヘリオット・ラモス(SFG) OF
- ライアン・ウェザーズ(SDP) LHP
- ミゲル・アマヤ(CHC) C
- コルトン・ウェルカー(COL)3B
- オニール・クルーズ(PIT)SS
- J.B.ブカウスカス(J.B. Bukauskas )(HOU)RHP
- エリック・パルディーノ(TOR)RHP
- ビクトル・ビクトル・メサ(Victor Victor Mesa )(MIA)OF
- ニコ・ホーナー(Hoerner)(CHC)SS
ゲレロ・ジュニア
ゲレロ・ジュニアは順当ですね。2018年はルーキーリーグからトリプルAまで全て経験。中でも数多くこなしたのはダブルAで、61試合。打率が.402、HR 14。ダブルAでこの数字は驚異的です。
トリプルAでは30試合を経験し、打率.336、HR6。もう活躍しか見えませんね。
タティス・ジュニア
2位にパドレスのフェルナンド・タティス・Jr.が入りました。こちらも順当な感じです。
2018年はダブルAで88試合に出場し、打率.286、HR 16。パドレスは例のリアルミュート争奪戦でタティス・ジュニアをトレードに出さなければSSとして起用する見込みです。いい素材です。
イーロイ・ヒメネス
3位に入ったホワイトソックスのイーロイ・ヒメネスはほれぼれする体格の選手。コレアが上に上がった時よりも体が出来ている感じの選手。楽しみです。
ロイス・ルイス、フォレスト・ウィットリー
ロイス・ルイス(MIN)は2017年オーバーオールピック1位。
フォレスト・ウィットリーはAFL(アリゾナ・フォール・リーグ)でも活躍したアストロズが誇る期待の右腕。
筆者としてはフォレスト・ウィットリーが3位以内のランキングでもいいのではないかと思いましたが、野手が上に来ました。
54位のロイヤルズのブレイディー・シンガーはいい投手です。契約金を両親にプレゼントして泣かせてくれましたが、フォームがかなり好きな部類の投手です。
ケストン・ヒウラは20位でした。
レッドソックス、1人だけ
今回の100位の中に締めている上位クラブは以下のパドレス、ブレーブス、ホワイトソックス、アストロズ、レイズ、ブルージェイズ。
レッドソックスはFA選手のトレードでプロスペクトを出しているのが響いておりますね。79位のチャベス1人だけです。
眼の前の勝利を追えば、当然そうなりますし、将来を見据えた若手の育成を優先すると目の前のゲームに敗れるファンから大ブーイングがありますし、人気チームの戦略は本当に難しいです。
デバースやベニンテンディーが活躍していることは救いですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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