3つのクレージーな出来事
現地2019年8月21日のタイガース@アストロズ戦は不思議なゲームでしたね。まるで狐につままれたような出来事が3つほど発生しました。
まずはこの日の主役とも言っていいジャスティン・バーランダー(Verlander, J)のピッチングからです。
その前にともにタイガースで戦ったバーランダーとミゲル・カブレラ(Cabrera, M)が初マッチアップということで互いに敬意を表するシーンがありましたので、動画を貼っておきたいと思います。
その1:バーランダー、被安打2で敗戦
古巣タイガース戦の先発マウンドに上がったジャスティン・バーランダーはもう立ち上がりから相手打線を見下ろすようなピッチングを披露。
1回から4回まではパーフェクト投球。4回表に至っては三者三振。タイガース打線がまったく手も足も出ない投球を見せつけました。
5回表も順調にアウトを取っていき、2アウトランナーなしでロニー・ロドリゲス(Rodriguez, R)を打席に迎えます。
被安打2はいずれもソロHR
ストライク先行でここも無難に抑えるだろうと思った2球目、95マイルほどの4シームが非常に甘く入ったところをロニー・ロドリゲスにきれいに合わせられ、これがライトスタンドに入る先制のソロHRに。
さらに1−1とタイゲームとなった9回表、先頭のジョーダン・ヒックス( Hicks, J)に投げた2球目の4シームが今度も甘めに入ったところを拾われ、これが左中間に入る決勝HRに!
この日のバーランダーは9回コンプリートゲームで球数は99球。被安打がたったの2だったのですが、それがいずれも得点につながるHRだったというなんともやりきれない結果となりました。奪三振11を取りながらなんとも皮肉な結果になったのでした。
その2:DET、ラストプレーでサイクルを阻止
この日、バーランダーとコンビを組んでいた捕手はロビンソン・チリノス( Chirinos, R)。
2回裏の第一打席ではダブルを放ち、4回裏の第二打席ではシングル。7回裏の第三打席ではHR。そうです。ロビンソン・チリノスはサイクルヒットに王手でトリプルを残すのみになっていました。
迎えた9回裏。状況は1点ビハインドで2アウトランナーなし。
チリノスは4球目のスライダーをうまく合わせ、これが右中間方向に飛ぶ長打コースの当たり。ライトのトラビス・デメリット(Demeritte, T)がダイビングするも届かず、これがフェンスまで転がったのを見て、ロビンソン・チリノスは3塁を目指し、快走。
これをタイガースCFのハロルド・カストロ(Castro, H)と2Bのゴードン・ベッカム( Beckham, G)がナイスリレーでリレーでつなぎ、なんとチリノスを3Bベースでタッチアウトに!
素晴らしいリレーでした。
この瞬間、ロビンソン・チリノスのサイクルヒットが無くなり、そしてゲームオーバーとなったのでした。なんともすごい終わり方です。
その3:DET投手陣、HOU打線を分断
この日、アストロズはロビンソン・チリノスの一発で1得点を上げたただけでタイガースに惜敗した訳ですが、2安打で打った気がしなかったであろうタイガース打線に対して、アストロズは6安打と2BBを得ており、数字的には優位でした。
ところが、タイガースにもチャンスはありませんでした。
実はタイガース投手陣はアストロズ打線に2人続けての出塁を許しませんでした。まさに散発の6安打だった訳です。
それを演じたのは先発のダニエル・ノリス( Norris, D 3.0イニング)、タイラー・アレクサンダー(Alexander, T 4.0イニング)、バック・ファーマー(Farmer, B 1.0イニング)、ジョー・ヒメネス(Jimenez, J 1.0イニング)の4人でした。
これはなかなか良いリレーだったなと思います。
アストロズにしてみれば、「あれ、負けたの?」というゲームでしたね。不思議なゲームでした。
なお、バーランダーはシーズン通算の被本塁打が33となり、ア・リーグ1位(現地2019年8月21日時点)。なお、マリナーズからDバックスへ移籍したマイク・リークが1位で34被弾となっています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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