8月は次を見込んだロスタームーブが活発
現地2019年8月16日、トレードデッドライン後の新たな動きとしてビッグ・ネームが上がってきたので記載しておきたいと思います。
KCRがビリー・ハミルトンをDFAに
ロイヤルズは来季も見込んだロスタームーブが非常に活発なクラブのうちの一つですが、その流れでCFのビリー・ハミルトン(Billy Hamilton)をDFA(Designated For Assignment)としました。
ビリー・ハミルトンは40manロスターから外れ、この後のプロセスとしてウェーバー公示されることになります。
【MLBワード】DFA (Designated for Assignment)とは
打撃がボトム
足が武器のビリー・ハミルトンですが、2019年はとにかく打撃が悪すぎました。
93試合に出場し、275打数58安打、打率.211、OBP .275、SLG.269、BB 25、HR 0、ダブル12、トリプル2、RBI 12、盗塁18。
足が武器のビリー・ハミルトンですが、OBPが.275ではやはり使う方としては考えざるを得ないところです。
もともと打撃で際立っていた訳ではなく、打率のキャリアハイは2017年の.247。この年は582打数144安打で、安打数で考えればかなり打ってはいました。
2018年は打率.236、OBP.299、SLG.327、盗塁34。そしてオフにノンテンダーFAに。
やはり年齢とともにガクンと落ちてきた感は否めません。2019年は28才のシーズンですが、打撃力が向上していればとは思います。
4年連続50盗塁
ビリー・ハミルトンと言えば盗塁ですが、2014年から2017年まで4年連続50盗塁をマーク。
【ビリー・ハミルトンの盗塁数】
- 2014: 56 (NL 2位)
- 2015: 57 (NL 2位)
- 2016: 58 (NL 2位)
- 2017: 59 (NL 2位)
2014年、2015年、2017年で1位だったのは現マリナーズのディー・ゴードン。2016年の1位は現オリオールズで当時ブルワーズにいたジョナサン・ビヤー。
今後は?
2019年シーズンでのプレーすることを考えると、プレーオフのピンチランナーとして彼を獲得するクラブが出てきそうです。
ヤンキースはすでにピンチランナー要員としてあのテレンス・ゴアをロイヤルズから獲得しています。
ハミルトンはゴアよりは打ちますので、その視点で獲得に走るクラブが出て来てもおかしくはないです。
ロイヤルズとの契約は2019年が$5.25M、2020が$7.5Mでミューチュアルオプション。
ウェーバーでクレームした場合、クレームしたクラブはこのサラリーを引き継がなければならないので、消極的ギャンブルのようなものですが、ウェーバーをクリアーさせて、つまりどこもクレームしないことを祈りながら、FAとなったところをマイナー契約でサインという流れで考えるところは出てくると思います。
これだけ足で魅せられる選手はなかなかおりませんので、ぜひどこかクレームしてもらいたいと思います。
あくまでも仮定の話ですが、これでヤンキースがクレームして、テレンス・ゴアをDFAにしたら鬼ですね(あくまで妄想です)。
追記:現地2019年8月20日
#Braves Claim OF Billy Hamilton off Waivers: pic.twitter.com/9nD3UUllsU
— Atlanta Braves (@Braves) August 19, 2019
現地2019年8月19日、ブレーブスがウェーバーでクレームしました。
ニック・マーケイキス(左手首骨折、9月半ば復帰)とエンダー・インシアーテ(右ハムストリングス痛、2019中復帰)のIL入りがその背景にあったと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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