フィリー、パードレで実績十分
本日は移籍の話題です。
2019トレードデッドラインの影響により8月以降はトレード・アサインメント・ウェーバーが無くなりましたが、ただアウトライト・ウェーバーなら他クラブへの移籍が可能です。
そんな中、レッズが動きました。ブルージェイズがウェーバー公示したフレディ・ガルビス(Freddy Galvis/右投げ両打ち)を獲得です。
レッズがウェーバーでクレーム
今回フレディ・ガルビスがウェーバーに公示されたのはマイナー・オプションの関係かと思います。
DFAにはなっておらず、レッズがいきなりウェーバーでクレームオフ(獲得)している関係でそうではないかとふんでおります。
選手のマイナー・オプションが3回分のうち何回残っているかはおそらくコミッショナーオフィスでないと把握してできておらず、オープンになっておりません。
よってメジャー8年目で2019年1月時点でのMLS(MLBサービスタイム)が6.021のフレディー・ガルビスが何回マイナー・オプションが残っているのかは具体的には不明なのですが、通常であれば残っていないと考えた方がよいと思います。
よって一旦マイナーに降格させるにはウェーバーを通過させなねばならず、このウェーバーはイレボカブルで一旦公示すれば引っ込めることができません。
今回、レッズはそれを利用してガルビスを獲得しました。
背景にボー・ビシェットらジュニアの台頭
フレディ・ガルビスは非常に仕事の出来る選手で、2017年・2018年は162試合のフル出場。2015年も151試合、2016年も158試合に出場していますから、もう4年連続フル出場に近い実績とも言えます。しかもハードなSSでの実績です(フルイニングではありません)。
通算の年あたりの安打数は145本、打率は.248、HRは15本という数字が残っています。
2019年は115試合、打率.267、OBP .299、SLG .444、HR 18、RBI 54。
2017年にフィリーズがトレードでパドレスに送った際に、ファンとしては「やめてくれ!!」と叫びたくなったほどの選手。
2019年も上記のように実績も十分なのですが、ここはブルージェイズの特殊事情がありました。
Pre 2019のプロスペクトランキングでNO.1を獲得したヴラディーミル・ゲレーロ・ジュニア(3B)、HOFerを父にもつキャバン・ビジオのデビュー(2B)、そして極めつけは7月下旬のボー・ビシェットのコールアップとズラリと並んだジュニアたち。クラブとしては当然それを推しますよね。
SSにボー・ビシェットを配置するに当たり、フレディ・ガルビスはレギュラーではなくなってしまいます。仮にビシェットが故障したとしても外野にまわしているルルデス・グリエル・ジュニアを回せばいいので、いずれにせよガルビスの出場機会が減ります。よって今回はクレーム覚悟でウェーバーに上げたということかと思います。
サラリー
レッズは今回、ガルビスの2019年のサラリー$4Mの残り期間分を引き継ぎます。そして2020年のクラブオプションは$5.5M、$1M バイアウトです。
レッズはホセ・イグレシアスがケガ
また、レッズはSSのホセ・イグレシアス(Iglesias, Jose (SS))を上腕二頭筋痛で欠いています。今のところはDay to Dayでそれほど重くはありません。
二遊間はホセ・ペラーザ(J. Peraza)、ルーキーのジョン・バンミーター(J. VanMeter)、あるいはカイル・ファーマー(K. Farmer)で回せますが、そこにガルビスが加わるのは心強いです。
ガルビスはおそらく2Bにまわるのではないかと思います。
ちなみにカイル・ファーマーは2018シーズンは捕手登録です。レッズ、ドジャースのブロックバスタートレードでプイーグ、マット・ケンプ、アレックス・ウッドとともにドジャースから移籍してきました。(記事)
レッズは首位と7.5ゲーム差。まだまだわかりません。
その意味でよい補強だったと思います。レッズ、なかなかやりますね。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント