フィリーズ、レフティーを補強
現地2019年6月1日のトレードに関する情報です。フィリーズが左打者を獲得しそうです。
ジェイ・ブルースとPHIが合意へ
フィリーズはマリナーズからトレードでジェイ・ブルース(Jay Bruce #32)を獲得しました。正式合意です。
まだ正式合意ではありませんが、大筋で合意しており、あとはジェイ・ブルースのフィジカルチェックと契約の詳細をまとめ上げている段階です。
ジェイ・ブルースの移籍の履歴
ジェイ・ブルースはもともとレッズでプレーしていた選手。2008年のデビューから2016年の7月までレッズでプレー。
2016年8月1日にトレードでメッツへ移籍。2018年1月にはメッツと3年3900万ドルで合意し、2018年はメッツでプレー。
2018年終了後の12月にロビンソン・カノーとエドウィン・ディアスが含まれていたメッツ・マリナーズ間のブロックバスタートレードでマリナーズに移籍していました。
現状のサラリーはメッツと結んでいた3年3,900万ドルのうち、2018年に1,100万ドルが支払われ、2019年と2020年はそれぞれ1,300万ドルプラスサイニング・ボーナス150万ドルx2という内訳です。
ジェイ・ブルースは32才。
オールスター3度に出場、シルバースラッガー賞を2度受賞。
2019年は現地2019年5月31日の成績で、47試合に出場、打率.212、OBP .283、SLG .533、HR 14、RBI 28。
トレードの詳細
今回のトレードではフィリーズからマイナー選手が動く見込みですが、まだ選手は決まっていません。さらにマリナーズからはキャッシュも動く模様です。
こちらは明らかになった際にあらためて記します。
追記:2019年6月3日
フィリーズからマリナーズへはシングルAプラスの内野手ジェイク・シャイナー(Jake Scheiner )とキャッシュが動きます。
ジェイク・シャイナーとは
ジェイク・シャイナーは23才。2017年フィリーズの4巡目指名の選手。2019年は44試合に出場、179打数40安打、打率.256、OBP.326、SLG .353、2塁打7本、三塁打1本、本塁打2本、盗塁3。フィリーズ内プロスペクトの30位までには入っていなかったです。
サラリーの支払い
今回の契約にともなうサラリーの支払いですが、以下の通りです。
まず上述のとおり、2018年1月にメッツと結んだ3年3900万ドルのうち、2019年の後半分と2020年1年分プラスサイニング・ボーナス150万ドルx2が残っています。
【支払いの残り】
- 約2100万ドル(2019年残り:$8,317,204+2019年の1,300万ドル)
- 150万ドルx2(サイニング・ボーナス)
残り2,100万ドルのうち、マリナーズがフィリーズに$18,567,204ドルを支払います。2020年1月が期限です。これはそういう契約なので致し方ありません。
フィリーズの支払い分は約275万ドルだけ。
約1,800万ドル+275万ドルで計約2100万ドルになりますね。
そしてサイニングボーナスの300万ドルは2020年1月30日にまでにメッツが支払います。
というこで、フィリーズは残り1年半で275万ドルしか支払わなくていいことになりました。
フィリーズ、まだ余裕あり
フィリーズのオープニング時のペイロールは$144.6M。2019年の贅沢税のしきい値の$206Mを大きく下回っています。
よって、フィリーズは今トレード・デッドラインでも活発に動きそうな気配です。これはブルペンを補強するのではないか?と見ていますが、どうでしょうか。
オデュベル・ヘレーラのDVでの離脱
フィリーズのジェイ・ブルース獲得の背景は、やはりオデュベル・ヘレーラ(Odubel Herrera)のDV(ドメスティック・バイオレンス)による逮捕が影響しています。
現地2019年5月29日にオデュベル・ヘレーラはニュージャージー州でDVで逮捕。20才のガールフレンドへの腕と首への暴行の傷跡が証拠となりました。
刑事罰であるとともに、MLBのDVポリシー違反ですから、これはもう今季はアウトと考えざるを得ないです。別件ですが、カブスのアディソン・ラッセルがDVポリシー違反からの復帰でかなり苦労しているように2020年へも影響しそうです。
CFとして本当にいい選手なのですが、これをやってしまってはこれからのキャリアはちょっと厳しくなりそうです。
マッカッチェンとキンガリーがCF
フィリーズはCFにアンドリュー・マッカッチェン、あるいはスコット・キンガリーを起用。マッカッチェンがCFを守るときはニック・ウィリアムズがLFを守ります。RFはもちろん、ブライス・ハーパーです。
ジェイ・ブルースは代打での起用が増えそう
今回、フィリーズが獲得するジェイ・ブルースですが、外野も守るケースがあるものの、基本的にはピンチヒッターでの起用が見込まれます。
ベテランでパンチのあるレフティーがベンチに残っているというのはゲーム展開次第ではかなり心強い存在です。
オデュベル・ヘレーラがバットではレフティーだったことも獲得の要因の一つです。
マリナーズはバーゲンセールに入りそう
一方のジェイ・ブルースを出すマリナーズですが、6月に入り今後の7月のトレード・デッドラインに向けてかなり選手を出すと見込まれています。
現地2019年6月1日のゲームを終えて、25勝36敗とア・リーグ西地区最下位。
3月は5勝1敗、4月は13勝13敗、5月は7勝21敗。開幕当初は出だしがよかったものの打線が下火になれば当然弱い投手力が露呈されるわけで、現地2019年6月1日時点で得点306に対して、失点は367で得失点差は−61。
失点はMLBワースト
失点367はア・リーグだけでなくMLBのワーストです。得失点差のマイナスがMLBワーストの−114を計上しているオリオールズでさえ、失点が351。
マリナーズはそれを上回っています。
当たり前ですよね、先発のパクストンとクローザーのE・ディアスがいないわけですから、よくなる要素はありません。
言葉はよくないですが、マリナーズはもうバーゲンセール状態に突入しそうです。
今後、マイク・リーク、ディー・ゴードンなどのビッグネームの移籍もでてきそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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