またしてもファンの度肝を抜く偉業
もうニュースが駆け巡っていますが、今後のアーカイブのためにも記載しておきます。
現地2019年6月13日、エンゼルスの大谷選手がトロピカーナ・フィールドで行われたレイズ戦で史上308度目、今季2度目、そして日本人初のサイクルヒットを達成しました!
Congratulations!
左腕ライアン・ヤーブローから
この日のレイズの先発はライアン・ヤーブロー(Ryan Yarbrough)。今季途中、レイズの投手事情からオープナー時のロングリリーフの2番手からスターターへ転向しています。また戻るかもしれませんが。
その間、先発としての力をつけたとも言えますね。
2018年はヤーブローを打てず
大谷選手とヤーブローの対戦は2018年は3打数0安打、2三振。完全に封じられていました。
やはり左腕のサイド気味から角度のあるスライダーを投じられると大谷選手と言えどもさすがに打ちづらいですね。
対策はバッチリ
しかし、この日は違いました。何か研究した後が見えたように思います。低めの遅いカーブをことごとく見切っていましたので。
そして初回からぶっ飛ばしましたね。
HR→2B→3B→Single
初回、エンゼルスはヤーブローの立ち上がりを攻め、ラステラが2Bで出塁。つづくトラウトが死球で、ノーアウトランナー1・2塁で3番大谷選手に打席が回ってきました。
大谷選手は3球目のアウトコース気味のシンカーを逆らわずフルスイング。左中間スタンドに飛び込む今季8号が3ランとなり、エンゼルスを勢いづかせました。
3回に回ってきた第二打席では初球のカットボールをまたしても左中間に放ち、これが二塁打に。この時点で実況はサイクルの可能性を口にしましたね。
5回に回ってきた第三打席。投手はまだヤーブローです。
2アウト後、フルカウントまで追い込まれましたが、最後は遅いカーブに対応し、これがライト線に転がる打球に。ここぞとばかり俊足を飛ばしてこれが三塁打に。
サイクルヒット達成には三塁打が出るかどうかがポイントですが、結構あっさり打ちましたね。エンゼルスは大谷選手のこのヒットをきっかけに2点を追加。
迎えた7回、レイズは右腕のハンター・ウッドがマウンドに。フルカウントまで取られますが、2球ファウルで粘った後の8球目、スライダーに対応し、これがセンター前のヒットに。
足を活かして二塁打にするのでは??とヒヤヒヤしましたが、シングルヒットとなりました。
見事サイクル安打達成です。
本当にファンを驚かせてくれますね。
サイクル安打達成者
大谷選手の今回のサイクル達成はMLB史上通算308度目。今季は4月4日にツインズのホルヘ・ポランコが達成しています。
多いようで実は非常にレアな記録で、エンゼルス内で前回達成したのはマイク・トラウトで2013年5月21日のことで6年前です。
間が空いている点で行けば、カブスの選手が最後に達成したのは1993年5月9日のマーク・グレイスまでさかのぼります。
また、ロイヤルズに至っては1990年7月25日のジョージ・ブレットまで遡ります。
なお、歴史の浅いマーリンズには達成者がまだおりません。
0.14%
MLBのゲームが現地2019年6月12日の時点で、218,092試合行われたうちの308回ですから、0.14%の達成確率ですね。
2度達成している現役は?
そんな達成困難なサイクル安打を2度達成している現役選手がいます。
一人はレッドソックスのブロック・ホルトです。
ブロック・ホルト
ホルトは2018年ポストシーズンのALDS Game3(10月8日)でポストシーズン史上初のサイクル安打を達成。
さらに、4年前の2015年6月16日にも達成しています。
そしてもうひとりも記憶に新しいです。
クリスチャン・イェリッチ
鬼のように打ちまくった2018シーズン後半に1回めの達成からひと月の間を空けずに達成しています。
エンゼルスは3連勝
ゲームの方に話を戻しますが、大谷選手の活躍もあり、エンゼルスは強敵レイズを5-3で下し、これで3連勝です。
2019年6月13日時点で順位としては4位ですが、3位のアスレチックスとは1勝差、2位のレンジャーズとは2勝差にまで迫ってきました。
(現地2019年6月13日時点のア・リーグ西地区順位)
- アストロズ:46-23
- レンジャーズ:36-32
- アスレチックス: 35-34
- エンゼルス:34-35
- マリナーズ:29-43
レンジャーズを抜けば、ワイルド・カードの芽もぐんと増えますから、このレイズ戦は非常に大事かと思います。
(現地2019年6月13日時点でのWC順位)
- レイズ: 41−26(AL東)
- レンジャーズ:36-31 (AL西)
- インディアンス:34−34(AL中)
お読みいただき、ありがとうございました。
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