2019年スプリングトレーニングから
今日はrename(名称変更)について記して行きたいと思います。
MLBは2019年のスプリングトレーニングから、怪我人の呼び方を今までの”Disable List” (DL)から、”Injured List”(IL)に名称変更します。
これはUSA Todayの記者の方が確認した情報です。
名称変更の理由
”Physically Challenged People”など、身体に障害のある方を表現する言い方にはいろいろとありますが、広まっている言い方として、”Disabled Person”があります。
下のESPNの引用で言っているのは、障害者の方への誤解を防ぐためです。
「怪我をしているプレーヤーに”Disable”を使用すると、障害のある人が怪我をしているためスポーツに参加できない、または競争できないという誤解を助長する恐れがあるため」と書かれております。
The principal concern is that using the term ‘disabled’ for players who are injured supports the misconception that people with disabilities are injured and therefore are not able to participate or compete in sports.
ESPN
今回の名称変更の背景は昨今のポリティカル・コレクトネスの影響もあるでしょう。
MLBはアメリカ大陸、中米を中心にアジア、ヨーロッパ、アフリカとざっと22ほどの国籍の人がプレーしていることから、こういった声には敏感なところがあります。
ポリティカル・コレクトネスの是非は筆者にも意見はありますが、MLBとしてはメディアとの連携も必要不可欠なビジネスですから、障害者の方の支援ならともかく、足を引っ張るようなことは意図せずともやるべきではないとの考えではないかと思います。
当分は”DL”との併用も
一応、今スプリングトレーニングから”IL”を使用する予定のようですが、長年”DL”でやってきましたので、当分は略語としての”DL”が散見されても致し方なしとの姿勢のようです。
このニュースを知らなければ、”IL”とは?となると思いますので、浸透させるまでは併用のようです。
NFL、NBA、NHLは?
もっともけが人が多くでるNFLでは、”Physically unable to perform list”、略称”PUP”を使っています。
NBAとNHLは”The injured reserve list ” と言い、略称は”IR List”です。
MLBと選手会(MLBPA)は10日間、60日間のDL(IL)期間についても競技していく方針です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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