メッツに焦り
現地2019年6月23日、メッツのクラブハウスでの何やら揉め事が発生しました。
その揉め事のもとになったのが23日のゲームなのでその模様を見てますとこのような出来事がありました。
メッツ、カブスに逆転負け
現地2019年6月20日から行われていたメッツ@カブスのリグレーの4Gameシリーズは、Game3を終わって2勝1敗でメッツが勝ち越していました。
Game1は4−7で敗戦したものの、Game2では5−4で1点差ゲームをものにし、Game3では10−2と大勝。
ピート・アロンソが27号
Game4の先発はメッツがジェイコブ・デグロム、カブスがコール・ハメルズ。両投手は互いに好投。中盤まで投げぬき、ナイズ・ゲームを演出しました。
2回にコール・ハメルズにタイムリーが出てカブスに先制するも、メッツは4回にピート・アロンソの27号HRが出て同点に。
さらに5回にはトーマス・ニドの3号HRとジェイコブ・デグロムのタイムリーなどで2点を追加し、ゲーム終盤7回を終えて3−2でメッツがリードしていました。
7回、メッツは2番手としてセス・ルーゴをマウンドに。ルーゴは7回を無難に切り抜けるも、問題は8回裏。
バイエスが通算100号となる逆転3ランHR
そのままマウンドに上がったセス・ルーゴでしたが、8回に崩れました。
先頭のカイル・シュワーバーにシングルを許した後、クリス・ブライアントをCFフライに打ち取り1アウトを取ったまではよかったものの、つづくアンソニー・リッゾには四球を出し、1アウト1・2塁。
バイエスを迎える前にコーチがマウンドに行きましたが、続投。
ルーゴはバイエスに対して幸先よく2ストライクを取ったものの、3球目のスライダーが高めに入りました。
バイエスはこれを強振。中間スタンドに入る逆転の3ランHRに。カブスが5−3としました。これが決勝点に。
メッツが勝利を手中にしながら、敗れたゲームでした。
カブスのハビアー・バイエスは記念すべき100号HRです。
記者との揉め事
長くなりましたが、メッツが逆転負けを喫したという背景があっての揉め事です。
トラブルはゲーム後のロッカールームでの囲み取材で発生しました。
負けチームの監督にとっては地獄の時間帯ですね。
キャラウェイ監督ブチギレ
ミッキー・キャラウェイ監督を囲んだ取材の中で、まずヤフー・スポーツのマット・エハルトという記者が「どうしてエドウィン・ディアスでなく、セス・ルーゴを出したのか?」と継投に関する質問を行いました。
この時点でキャラウェイ監督は相当機嫌が悪くなったのですが、「なんで?君がそう思うからじゃないの?」とのやり取りがありました。
でここでもう一人登場するのが、ティム・ヒーリーさん( Tim Healey)というNewsdayというメディアの記者。
取材が終わったタイミングだと思いますが、ヒーリーさんが、”See you tomorrow, Mickey” と言った途端にキャラウェイ監督がブチギレ。
“motherf—er.”
キャラウェイ監督は手を出さなかったものの、激しくヒーリーさんを罵り、「出ていきやがれ」という事態に。
ジェイソン・バルガスも登場
ここでもう一人登場します。LHPのジェイソン・バルガスです。
記者は普通に「また明日よろしくね」というニュアンスだったというのですが、今度はジェイソン・バルガスが、ヒーリーさんに対して “I’ll knock you the f–k out, bro.” と「てめえ、ぶっ倒してやる」というようなことをジェスチャー付きで言い放ったのでした。
追い込まれているキャラウェイ監督
キャラウェイ監督が、「また明日ね」でなんでキレたのか。しかも、継投ミスを暗に批判していたのは別の記者なのにです。
言ってみれば、ヒーリーさんがなんで火の粉をかぶる羽目になったのか。
実は、キャラウェイ監督は相当追い込まれています。就任1年めの超ドラスティックと言われるワゲネンGMから崖っぷちに追い込まれておりました。
5月17日からのマイアミとの3連戦でメッツはスイープされました。3連戦のうち2戦はシャットアウト負け。詳細はわからないのですが、この後に相当厳しい要求が出されたのは容易に想像出来ます。
メッツは4月が13勝13敗、5月は13勝15敗、6月はここまで9勝12敗。
21日にはピッチングコーチを解雇
メッツは6月21日にピッチングコーチのデーブ・エイランド(Dave Eiland)を解雇。チームERA4.64(現地2019年6月23日時点)でナ・リーグ10位の責任を取らされる形です。チーム打率は.252で8位だから、そんなに変わらないんですけどね。
この日の敗戦でメッツは37勝41敗、ナ・リーグ東地区4位。3位のナッツの37勝40敗とほぼ同じですが、ナッツに抜かれての4位。
次は我が身
次にワゲネンGMが牙をむく(過激な表現ですが)のは間違いなくキャラウェイ監督に対して。
噂レベルですが、ジョー・ジラルディを据える気ではないか?との情報もちらほらするくらいです。
相当な皮肉と受け取った
だから、キャラウェイ監督は「また明日、よろしく」を「あなたはもういないだろうけど、いたらそのときはまたよろしくね」という皮肉に受け取ったということです。
記者は文言的には「また明日ね」と言ったかもしれませんが、そこに本当に皮肉の意味がなかったか、これはその場にいないとわかりません。文言さえ合っていれば、そこに込められたニュアンスはどうとでもかけますからね。
このままだとキャラウェイ監督が被害妄想狂になってしまうので、キャラウェイ側で書いてみました。
バルガスについて
バルガスは大人の常識からすれば余計なことをしたにすぎませんが、全体の流れを読んだあとに筆者が思ったのは「ボスを守ったええやつやん!」でした。
これは筆者の私情です。
なお、メッツは球団として今回の騒動を記者に陳謝しています。
メッツの新ピッチングコーチは82才
メッツがデーブ・エイランド・コーチをクビにしたと書きましたが、その後についたピッチングコーチはなんと82才!
フィル・リーガン(Phil Regan)さんです。
テッド・ウィリアムズと対戦し、エディー・ヨースト(1944-1962)とチームメイトで、かつてサンディー・コーファックスをリリーフしてセーブを上げたことがあるというとんでもないくらいの生けるレジェンドのような人。
現役は1960−1972。タイガース、カブス、ドジャース、ホワイトソックスに在籍。通算96勝81敗、92セーブ、ERA 3.84。
1995年にオリオールズの監督を、あとシングルAとトリプルAの監督経験もあります。
見た目で超オールドスクールと決めつけそうになりましたが、案外選手からは評判がいいかもわかりません。
メッツ、SSのロサリオをCFで起用するプラン
まだあります。これはさきほどのヒーリーさんの記事情報ですが、メッツはSSでアメッド・ロサリオをCFで起用するプランを考えています。ロサリオは11エラーを記録しています。
肝心のSSは今のところ、アデイニー・エチェバリアが有望ではないかと見られています。
メッツ、トレードデッドラインまでにどこまで成績を上げることができるか、それによって、ノア・シンダーガードの行方も決まるかもしれません!
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント
バルガスは熱い男なのでバルガスと監督が揉めたのかと(笑)
ヤンキースに移籍直前のイチローとチームメイトだった時先発
イチローの三塁送球をサードが後逸して無駄な失点
イニング終了してベンチでイチローに激しく詰め寄ったのを覚えてます
今回の揉め事2日前ダルビッシュと投げあって5回途中KO、ダルビッシュに2安打されてました
ヤマモトまた勝ちましたね、初回いきなり三連続四球でしたが二回から立ち直って快投
菊池やマイコラスより全然良かったです
ナ・リーグ最低勝率のマーリンズですがヤマモトがデビューしてから7勝4敗
sage様
コメントありがとうございます。私も英語記事を読んだ時に、不協和音かと思ったのですが、そうではなくてむしろよかったと思っています。
メッツはGMと現場でだいぶ溝が出来たように思います。
バルガスがイチロー選手に詰め寄ったシーンがあったのですね。それは知りませんでした!!すごい!
マーリンズ、本当に生き返りましたね!なんか注目チームになってきました。
またご訪問してください。コメントありがとうございました!
↑の書き込みも私です、失礼しました。
イチローにバルガス激怒は起因のプレーはこれ
http://mediadownloads.mlb.com/mlbam/2012/07/21/14-319144-2012-07-21/web_cut/rth_seatba_23227589_1200k.mp4
バルガスがちゃんとカバーすれば失点は防げたプレーですが
当時見たバルガスが怒り狂ってる画像は
リンク切ればかりで見つかりませんでした
この試合の2日後ヤンキースに電撃移籍しました。
試合当日立った2ちゃんのスレ
https://engawa.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1342921164/
イチロー守備エラーで1点献上、ピッチャーブチ切れるww
ケン様
コメントありがとうございました!
リンク、ありがとうございました!イチローさんのスローの動画のリンクは活きていたので拝見しました。あれは間に合わなかったですね。SSに返すべきだったと思います。イチローさんでもこういうことがあったんですね。
貴重な情報、ありがとうございました!