注目のブルワーズ@フィリーズ4連戦
現地2019年5月16日、ブルワーズ@フィリーズの4連戦の4戦目が行われました。
ポストシーズン有力なこの2チームの4連戦のGame3までの対戦成績はご覧のような結果でした。
タレント力の高いフィリーズとブルペンを含む組織力の高いブルワーズがどう戦うのか注目していたのですが、ここまではブルワーズのチームとしての成熟度の高さがよく出た対戦でした。
Game4はイェリッチとデイビーズが活躍
現地2019年5月16日のGame4はブルワーズがザック・デイビーズ、フィリーズがザック・エフリンの先発。デイビーズは4勝0敗、エフリンは5勝3敗と勝ちが先行している同士の投げ合い。
ゲームの流れは序盤は双方ともに点を取り合う拮抗した展開。ただ、ザック・エフリンの方が荒れ気味。
中盤以降はリリーバーの差が出た流れで、ブルワーズ投手陣がゲームを落ち着かせたのに対して、フィリーズ投手陣は常にバタバタしていたような展開で、終盤にブルワーズに一気に離されたという流れでした。
イェリッチが先制HR含む2HRで早くも18号
今季絶好調の2018ナ・リーグMVPのクリスチャン・イェリッチですが、この日も爆発しました。絶好調です。
2番RFで出場したイェリッチは初回の1打席目でザック・エフリンのファースト・ストライクを弾く先制のHR!
この日のイェリッチはHR→3Bフライ→死球→HR→二塁打と5打数3安打、2打点、うちHR2本。
イェリッチのHRペース
イェリッチのHR量産ペースに関し、おもしろいデータを上げてくれている人がいました。過去、イェリッチは前半戦に10本のHRを打ったことがありませんでした。
2018年も前半を終えて11本。ところが今季は41試合ですでに18本とそのペースの早さぶりがよくわかるデータです。
さらにヘイマンさんもイェリッチのHRペースについてデータを上げてくれており、2018シーズンからつづくレギュラー・シーズン80試合でイェリッチは36本もHRを放っています。
あのアスレチックスのクリス・デービスでさえ、同じ期間の算出で26本ですから、いかにハイペースかがわかりますね。
ホームクロスプレー後のカバーの投手への「大丈夫?」
イェリッチの人柄というかスポーツマンシップの気持ちいい場面がありましたので記載しておきます。
ゲームリキャップのVTRの3:39からの場面なのですが、イェリッチが3塁ランナーの場面。投手のアダム・モーガンがワイルドピッチを投じ、イェリッチがホームに突っ込んでクロスプレーとなるシーンがありました。
ベースカバーは投手のモーガンで、イェリッチは投手が怪我をしないように早めにスライディング。
立つ際に投手ともつれそうになったのですが、これは勢いを殺すためにすぐにスタンディングしたと考えていいと思います。交錯するような格好になったものの、すぐに大丈夫か?、わざと交錯しようとしたんじゃないぞというふうにモーガンと確かめ合うシーン。
オールドスクールのおじいちゃん監督ならぶち当たれくらいいいそうですが、これは見ていてなかなか気持ちがよかったです。
ザック・デイビーズの活躍
このゲーム、もうひとり際立だった活躍をした選手がいました。それが先発のザック・デイビーズ。
デイビーズはフィリーズ打線を相手にこの日は序盤3回で3失点を喫したものの、6回まで投じて、許したヒットはたったの4本。
HRは打たれているのですが、このゲームメイクぶりが後半の大量得点につながったと思います。
二塁打と絶妙のバント
ザック・デイビーズは3回表、先頭打者として二塁打を放っています。
さらに4回表には先頭のエリック・テームズが二塁打で出塁し、次打者のオーランド・アルシアがフライで倒れてランナーが動けなかった状況で打席に。
デイビーズは三塁と投手の間に絶妙のプッシュバント。方向的にはすぐに投手に取られてしまうよくないバントでしたが、勢いがありましたのでこれが形的にはプッシュバントになり、自らも生きました。たぶんこれは偶然のプレーだと思うのですが、あまり見たことがないバントヒットでした。
デイビーズは投打に活躍しました。
チームの成熟度の差
(リッキャップのVTR 1:06からのシーン)
フィリーズは3回に2Bのシーザー・ヘルナンデスがランナー2塁の2Bゴロを三塁に送球するなど、いかがなものかという細かいミスが多くて、チームとしての成熟度はまだまだだなと感じさせるゲームでした。1−1の状況だったので進塁を阻止したいのはわからないでもないですが、ちょっと肩に溺れたのかもしれません。
ブルワーズ、ムスターカスの勝負強さ
ついついイェリッチに注目がいきがちですが、ブルワーズはマイク・ムスターカス(Mike Moustakas)がいい活躍を見せてくれています。
この日は4番に入り、5打数3安打2打点。打率は.259ですが、HRが11本、打点が29です。
ブルワーズは現地17日から東地区2位のブレーブスとの対戦です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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