ルーカス・ジオリトが覚醒
現地2019年5月23日、ホワイトソックス@アストロズ戦で、ルーカス・ジオリトがアストロズ打線を4安打シャットアウトに抑える好投!
今季6勝目を上げました!
ジオリト、今季覚醒ですね。
チーム打率MLB NO.1のアストロズを封じる
ルーカス・ジオリトは今季9度目の先発マウンド。アストロズとは今季初対戦です。
初回に先頭打者のジョシュ・レディックにシングルを打たれたものの、当たっているマイケル・ブラントリーをダブルプレーに仕留め、3人で斬ってとってから波に乗りました。
2回は三者凡退。
味方が3点を先制した直後の3回裏はデッドボールと四球が絡み2アウト1・2塁でチャンスに強いアレックス・ブレグマンを迎えますが、セカンドゴロに仕留めピンチを脱しました。
以降はアストロズ打線を分断し、9回、被安打4、無失点、与四球1、与死球1、奪三振9でアストロズ打線をシャットアウト。
見事なピッチングでした。
チーム打率.278(現地2019年5月23日時点)でMLB NO.1のアストロズを相手にこのピッチングはしびれました。
テイクバックが小さくなった2019年のジオリト
上の動画を見てもおわかりの通り、ルーカス・ジオリトは今季テイクバックが非常に小さくなりました。
下の動画は2018年8月31日のレッドソックス戦のピッチング。
グラブから離れた右手を勢いよく下に降ろしてからトップにもってきています。
もう一度2019年VERSIONを掲載します。
インディアンスのトレバー・バウアーもそうですが、右肩を下げて体重移動する直前に右手を下に伸ばすのではなく、右肘を曲げたままにすることで上半身に要らぬ力が入らないような工夫かと想像します。
これも個人差でしょうね。右手を下まで下げることで力みを取る投手もいるでしょうから。
ジオリトの場合は腕をたたみ気味にすることで力みがなくなっているのだと思います。
肘への負担がちょっと気がかりではありますが、その点は今研究しているので、追って記事にしたいと思っています。
この日はファストボールのマックスが97.7mph(157.23kmh)を計測。
ファストボールとチェンジアップでカウントを取り、スライダーかカーブでフィニッシュという配球。
2018年の非効率な投球から進化
ルーカス・ジオリトは2018年が最初の本格的なフル出場の年で、33試合に先発し、173.1イニングを投げ、被安打166、失点123、自責点118、与四球90、奪三振125。10勝13敗、ERA 6.13。
よく投げたことは投げたのですが、いかんせん被安打と失点の多い投球。非常に効率が悪かったです。
とくに自責点118と与四球90はア・リーグのワーストに。
これではいけないと本人も奮起し、まずはなんとかコントロールをよくしようとオフにモデルチェンジ。
それが見事に結果につながっています。
楽に投げているのがいいですね。
なお、下記のツイートが昨年との違いをよく物語っていますね。改善しまくりです。
最初の9試合 の比較 | 2018 | 2019 |
Record | 3-4 | 6-1 |
ERA | 6.42 | 2.77 |
INNINGS | 47.2 | 52.0 |
HITS | 41 | 36 |
K/BB | 27/34 | 59/19 |
WHIP | 1.573 | 1.058 |
ルーカス・ジオリトとは
ルーカス・ジオリトは24才。2012年ナショナルズの1巡目指名の投手です。
2016年12月にナショナルズがアダム・イートンを獲得したトレードでホワイトソックスへ移籍。
2016年、21才のときにメジャーデビュー。現地2019年5月23日時点でMLB4年目で通算19勝18敗です。
これから勝ち星が増えていきそうですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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