2019年トレードデッドラインに向けて
今季からポストシーズン出場資格も7月末のトレードデッドラインに集約したものに変わりますが、現地2019年5月12日、それに向けて大物の噂が出てきました。
マディソン・バンガーナーは確実に動きそう
昨シーズンオフにFAマーケットに名を連ねながらも、ジャイアンツに残留となったマディソン・バンガーナー(Madison Bumgarner)ですが、この夏はどうやら確実に動くと見られています。
ジャイアンツは現地2019年5月12日の時点で16勝23敗、ナ・リーグ西地区最下位。ここからポストシーズンに進出する確率は残念ながらほとんど0に近いほどの確率と言わざるを得ないでしょう。
さらに、左の先発に窮する首位争いをするチームもあることから、サプライ&ディマンドの関係からもバンガーナーはこの夏動くと見ていいと思います。
バンガーナーのノー・トレードリスト8チーム
マディソン・バンガーナーはノートレード条項として8チームの名前を上げました。
以下のチームへのトレードはバンガーナーの合意なしにはすすめることができなくなりました。
その8チームは、ヤンキース、レッドソックス、アストロズ、カブス、フィリーズ、カージナルス、ブルワーズ、ブレーブス。
どのチームもポストシーズン進出有力なチームですね。かなり戦略的に選んでいると思います。
そうなると、バンガーナーの移籍先としては、ア・リーグでは東地区だとレイズ。中地区ならツインズ。西地区ならマリナーズ、エンゼルス、アスレチックス。
ナ・リーグだと東地区ならメッツナショナルズ。中地区は上位3チームは該当なし。西地区ならドジャース、ダイヤモンドバックスあたりになりそうです。
なお、バンガーナーの大嫌いなヤジエル・プイーグのいるレッズも候補として入っています。
追記 2019年5月15日
あらためてこのノートレードリストの情報を集めてみました。8チームを上げたからと言ってジャイアンツがそれらのチームと交渉しない訳ではないし、バンガーナーも絶対に入団を避けるという意味でもないらしいです。
これはケン・ローゼンタールさんがそのように指摘しています。
ということは、これは推測でしかないのですが、むしろ8チームに狙いをつけた上での交渉術かもしれません。簡単には行かないよというポーズを見せることで金額、条件の向上を狙ったものかもしれません。
あまり勝手な推測を飛ばす訳にも行かないのですが、ここ2年のFAマーケットを見ると、30才を超えた投手は過酷としか言いようがありません。
条件を厳しく設定することでトレードデッドラインでよい条件を引き出す狙いがあるかもしれませんね。
カイケルの噂
ダラス・カイケル(Dallas Keuchel )は左のスターターとしてヤンキースあたりは本当は喉から手が出るほど欲しいところです。
しかし、カイケルはFAですので、彼を獲得するとなるとドラフトの指名権を献上することとなるので、これから6月頭に開催されるアマチュア・ドラフトに影響が出ます。
よって、どのチームも二の足を踏んでいるところです。
クレイグ・キンブレルの噂
ここに来てクレイグ・キンブル(Craig Kimbrel)に熱心と言われているのが、レイズ。
タイラー・グラスノーの前半戦の離脱も影響し、投手のやりくりの点でもキンブレルは欲しいところです。
レイズにはホセ・アルバラードというしっかりしたクローザーがいますが、後ろは何枚いてもいいというのが今のレイズのスタイルです。
ただ、キンブレルの場合もFAですので、ドラフト指名権の関係から、なかなか決断できません。レイズがキンブレルを獲得するとなると指名39番目を手放すことになります。
ローコストで40人枠を構成しているレイズとしては、新人枠は手放しなくないのも事実ですし、実際、キンブレルへの支払いは経営としてもよろしくないことから、どうやって落とし所をつけるか苦心している模様。
新人か、目の前のポストシーズンの覇権か、GMとしては決断の難しいところですが、目の前の勝利を優先するのが7月のトレードデッドラインですので、彼ら3名は動きが出そうですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント
はじめまして。
いつも楽しみにしています。
ところでバムガーナーのノートレードリストについて質問なんですが、なぜプレーオフ濃厚で優勝の可能性がある8チームへトレードされたくないのでしょうか?
こちらこそ、いつも読んでいただきありがとうございます。ご質問を契機に再度調べ直したところ、やはり好条件を引き出すための手段ではないか?と思えてきました。
記事にも追記しました。その抜粋です。推測が入っているため、確実な情報ではありませんが、分析するとこういうことかな?とも思います。
↓
8チームを上げたからと言ってジャイアンツがそれらのチームと交渉しない訳ではないし、バンガーナーも絶対に入団を避けるという意味でもないらしいです。
これはケン・ローゼンタールさんがそのように指摘しています。
ということは、これは推測でしかないのですが、むしろ8チームに狙いをつけた上での交渉術かもしれません。簡単には行かないよというポーズを見せることで金額、条件の向上を狙ったものかもしれません。