レッドソックス5点差からの逆転勝利
現地2019年3月29日、レッドソックスとマリナーズの開幕2戦目はナイトゲームで行われました。
マリナーズ先発は菊池投手。地元での初披露目で初勝利を狙います。一方のレッドソックス先発はネイサン・イオバルディ。
2018年プレーオフヒーローの満を持しての登板でかなり期待しておりましたが、そのネイサン・イオバルディが誤算でした。
N・イオバルディが3被弾
レッドソックスのネイサン・イオバルディはこの日は春先ゆえか、ファストボールは97マイル前後のスピード。かなりのベロシティーではあるものの、昨年のプレーオフで見せた101マイルには届かない数字。
そしてこの日は変化球が甘かったです。
イオバルディは初回、マレックス・スミスにいきなりの先頭打者HRを許し、1-0。さらに、3番のドミンゴ・サンタナにもソロHRを許し、いきなりの2失点。
続く2回裏にも1アウトから7番のオマール・ナバレスにソロHRを許し、2回を終わって3失点。
3回はランナー二人を許すも無失点に抑え、立ち直るきっかけを見せかけてはいたのですが、4回裏にリオン・ヒーリーのタイムリー2塁打と2つの犠牲フライで3失点。
ネイサン・イオバルディは5回89球、被安打8、失点6、与四球2、奪三振3、被本塁打3という内容で降板しました。
まだ本調子ではない様子。レッドソックスは2日連続で先発が崩れ、苦しいスタートに。
菊池投手は6イニングを好投
一方、マリナーズ先発の菊池投手は前回の東京ドームでは4回2アウトまでこぎつけたものの、あと一人で勝投手の権利を得られるというところで降板。
初登板で見事にゲームメイクしたのはさすがでした。
今回の相手はレッドソックス打線でしたから、慎重になりすぎて球数を増やしてしまうことを懸念しておりましたが、1回、3回、4回と3人で終わらせるイニングをつくり、球数もセーブしました。
2回に先頭のザンダー・ボガーツに一発を許し1失点、5回には野手の送球エラーをきっかけに1失点、さらに6回にはJ.D.マルチネスに一発を許し、計3失点。
しかし、6イニングを見事に投げきり、球数も86球とセーブ。勝投手の権利を得て降板するという素晴らしい内容の投球を見せました。この球数ながら、奪三振を5も記録しています。
ちょっと心配だったマリナーズブルペン
終盤までに2点差に追いつかれなければ、菊池投手の初勝利はあるかと思っていたのですが、さすがにレッドソックス打線は甘くなく、マリナーズのブルペンは8回に失点しました。
7回2アウトから登板していた左腕のザック・ロスカップが先頭のクリスチャン・バスケスにHRを許し、スコアは4−6に。
これは捕手でありながら、流れを変えるHRを放ったクリスチャン・バスケスを褒めた方が良さそうです。
エドウィン・ディアスのいない9回
こうなるとランナー一人が出て一発が出れば同点ですから、レッドソックスは押せ押せです。
昨年までなら8回までになんとかしないと、マリナーズの9回のマウンドにはエドウィン・ディアスが出てくるという攻撃側の焦りも誘発していましたが、今季からディアスは9回のマウンドにはいません。
クローザーを任されているハンター・ストリックランドもまだまだ試験的なクローザーという面を拭えません。
ミッチ・モアランドが代打逆転3ラン
レッドソックスは9回、先頭のラファエル・デバースが二塁打で出塁。さらにブレイク・スワイハートの時にパスボールがあり、デバースは3塁に。
スワイハートは死球で出塁し、ノーアウト1、3塁。
つづくジャッキー・ブラッドリー・Jrは1Bゴロ。ホームに突っ込んだデバースはタッチアウトとなり、1アウト1、2塁に。
レッドソックス・ベンチはここでHRも打っている捕手のバスケスに変えて、この日ベンチスタートだったミッチ・モアランドを代打に起用。
バスケスでもよかったのにと思いつつも、これがずばり当たりました。
モアランドは2ボールからのシンカーをきれいなスイングで打ち返し、これが逆転となる3ランHRに。価値のあるスイングでした。
マリナーズからすれば、中盤までは自軍のペースだっただけに悔しい逆転3ランHRに。
BOSの9回はM・バーンズ
マリナーズと同じで前年のクローザーがいなくなったレッドソックスは9回にマット・バーンズを起用。キンブレルの役目を果たせるかどうかの絶好の機会となりました。
マット・バーンズは9回を打者3人、2三振を奪う好投で見事に役目を果たしました。ミッチ・ハニガー、ドミンゴ・サンタナ、代打のダニエル・ボーゲルバックという一発のあるバッターばかりが打席に入ったのですが、見事に抑えましたね。
これでクローザーとしての自信が増せばと思います。
レッドソックスのブルペンが無失点リレー
ミッチ・モアランドの劇的な逆転3ランHRで今季初白星を上げたレッドソックスでしたが、モアランドの一発を呼び寄せたのはイオバルディ降板後のブルペンの仕事ぶりにあったと思います。
点差を広げられなかったというのが大きかったです。
6回に登板した2番手のコルテン・ブルーワーは四球を2つ出したものの、無安打、無失点。
3番手のブランドン・ワークマンは7回の1イニングをパーフェクト。
4番手の左腕ブライアン・ジョンソンは8回を三者三振に。
前年に登板数の多い投手が残っていたのが、幸いだったと思います。ナイスリレーでした。
Game3はレッドソックスがエドゥアルド・ロドリゲス。デービッド・プライスではなかったですね。マリナーズがマイク・リークです。
結果 レッドソックス 7, マリナーズ 6
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