「何かやってくれそう」なルーキー
33ホームランのピート・アロンソ(メッツ)、打率.321、HR16に華麗な守備力をもつ、フェルナンド・タティス・ジュニア(パドレス)、6勝4敗、ERA 2.70、90イニング、あわやノーヒッターを演じたクリス・パダック(パドレス)、すでに10勝を上げているブレーブスのマイク・ソロカ。(現地2019年7月20日時点)
2019シーズンのROY争いは概ねこの選手達に絞られていると見ていいでしょう。
特に、ホームランチャンプを争うほどの活躍を見せているピート・アロンソが一歩抜け出ていると見ていいでしょう。
そんな中、ゲームの中でひたすら存在感を放っているルーキーがおります。それがブルワーズのケストン・ヒウラ(Keston Hiura)。
ヒウラ、10試合連続安打を継続中
2018年AFL(アリゾナ・フォール・リーグ)MVP受賞者のケストン・ヒウラ。
2019年はマイナーで開幕を迎えました。トラビス・ショー、マイク・ムスターカスという強烈なライバルがいるのですから、仕方のないところでした。
そのヒウラは5月14日にメジャー・デビュー。いきなりの2安打には驚かされたものです。5月19日のブレーブス戦ではメジャー初HR。
その後、チーム事情もあり6月3日から27日まではマイナーに落ちました。しかし、トラビス・ショーの不調により6月28日に再びメジャーにコールアップ。
そこからゲームに出続けております。
3Bのトラビス・ショーがマイナーへ落ちたので、マイク・ムスターカスはロイヤルズ時代の馴染みの3Bに、そしてケストン・ヒウラが2Bに。
そして7月4日から20日まで10試合連続でヒットを量産中。
現地2019年7月20日時点で、打率が.328、OBP .387、SLG .599、安打数45、二塁打8、三塁打1、HR 9、RBI 23、BB 9。
素晴らしい活躍を見せてくれています。
チャンスに強い
現地2019年7月19日のDバックスとのゲームでは、2回にランナーが2人いる状況で先制の2点タイムリー。
現地2019年7月18日のゲームでは、8回に2−1とブルワーズが1点差をリードし、競っている状況で果敢に三塁へ盗塁。これが相手のスローイングエラーを誘発し、ブルワーズの勝利に貢献しています。
とにかく何かやってくれそうな雰囲気を持っています。
もう打撃ではブルワーズのラインナップから外せない存在になっており、カウンシル監督も非常に評価しています。
守備は成長中
メジャーのセカンドを張っているということは守備も恐ろしくできないとレギュラーにはなれません。
特にブルワーズはオーランド・アルシアという素晴らしいSSがいるので彼の動きを邪魔するようなダブルプレーだと当然使ってもらえないのですが、見る限りアルシアとヒウラは非常によいコンビを形勢しています。
ただ、カウンシル監督曰く、「守備はまだ成長中。もっとたくさんのゴロを裁かないと」。
ヒウラは35 試合に出場し、155の守備機会があってエラーが5つ。スモールベースボールをするブルワーズとしてはちょっと物足りない数字かもしれません。それにここでエラーするかという場面に出くわすのがもっとも避けられているケースかと思いますので、カウンシル監督がOKを出すレベルにまで高めてほしいと思います。
ただ、見ている限り、フィールディング、送球ともに非常にいいと思います。
気合が入っている選手なので、ここも高いレベルまでお仕上げて欲しいところですね。
ますます期待してしまうヒウラです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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