超頭脳派もこんな日もあるさ
現地2019年7月28日、サンデー・デーゲームとなったインディアンス@ロイヤルズ戦。華氏89度(摂氏31度)の猛暑の中、行われました。
バウアーの謝罪動画
たまたま筆者が見たのが下記の動画。
何やらトレバー・バウアー(Trevor Bauer)がチームメイト、コーチングスタッフ、ファンに対して謝っています。そしてプロとして恥ずかしい、反省していますと言っているではないですか。
何事!?と思って事件を探って行ったらすぐに見つかりました。
怒りの大遠投
これか!という感じで見てしまいました。
謝罪会見の方ですが、バウアーは頭がいいので、マスコミのレンズを通して映る自分の姿が今後永遠に繰り返されるのがわかっていますから、謝罪の言葉は画面を見ている人をきちんと想定し、慎重にしかも全ての方面に配慮して行いました。
とくに誰もケガがなくてよかったということまで言及しているのはさすがでした。
怒りの表現が遠投とは!
筆者は大遠投の動画を見た時、たしかにけが人がでなくてよかったのが大前提ですが、「これを実行するとはなんとピッチャーらしい」とバウアーがますます好きになりました。
確かに感情に任せて衆目の前でやるのは「ガキ」以下。
ペナルティを課されるのではないか?と思います。バッターが三振を取られてバットをへし折るのと同じと言えば同じですが、人に当たるかどうか、しかもファンに当たるかもという点で厳しい処罰がくだされるかもしれません。
ただ、怒りの表し方が遠投!?というのがなんともピッチャーらしくて好きなのでした。「くそー、おらー」というのが聞こえてきそうです。そして、それが交代を告げにきたフランコーナ監督でなく自分自身に対するフラストレーションなのがよくわかりました。
なお、ボールの着地がどこであったのかは定かではありません。場外??
全てうまく行かずという日
この日はバウアーにとって全てうまく行かずという日でした。
まずは初回、カルロス・サンタナから3ランHRで3点をプレゼントしてもらったにもかかわらず、1失点。2塁打を2本打たれました。3回裏、ノーアウトからシングルと四球をきっかけにジェイク・バウアーズの大暴投などがあり2失点でゲームタイに。
味方が2点をリードして5−3で迎えた5回裏。シングル、ダブル、四球でノーアウト満塁でピッチャー前のボテボテの当たりをグラブトス失敗で5-4の1点差。
さらにチェスラー・カスバートにRF前シングルを浴び5−5のタイに。ババ・スターリンは三振に斬って取りようやく1アウト。しかしニッキー・ロペスに足元を抜かれCF前ヒットを浴び、5−7で逆転されてしまいます。運がよい日はバウアーのグラブに入っていたかもしれない当たりでしたし、余計に悔しかったのでしょう。
そして大遠投。
バウアーは4.1イニングで被安打9、自責点7、与四球4、奪三振6。
バウアーのルーティン
トレバー・バウアーはトレーニング・マニアでもあります。ゲーム前には数々のルーティンをこなしており、その中の一つが大遠投。英語ではLong tossと言っています。
下記はルーキーイヤーの2012年のシーンです。ゲーム前にもっとも長い距離を投げていた頃のものです。
7年が経過しており、おそらくルーティンも進化し、中身も変えているでしょう。遠投のシーンでもっともわかりやすい動画がこれでした。ファンの方の撮った動画だと横からのものがなく、遠投の距離感がわかりにくかったので、プロの撮影した横からのシーンが映った2012年のものを貼り付けました。
旧ブログでも貼っていたものです。
ちなみに下記はルーティンというよりトレーニング風景。やはりメニューが非常に興味深いです。興味深いと言っても自分がやる訳ではないですが、現役の人にはとても興味深いメニューだと思います。
頭脳派バウアーでもこのようにアツい闘争心をむき出しにする日もあるでしょう。
筆者は今日のバウアーを見て余計にファンになりました。
この暴挙で規律の厳しいヤンキースが諦めてくれればいいのですが、あとはインディアンスの懐勘定次第というところです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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