ブルワーズ同地区からスターターを補強
現地2019年7月29日、トレードデッドラインに向けブルワーズが動きました。
パイレーツからジョーダン・ライルズ(Jordan Lyles 28才)を獲得しました。
ブルワーズに復帰
ジョーダン・ライルズは2018年7月29日にパドレスをDFAとなり、ブルワーズがウェーバーで獲得しました。
8月以降リリーバーとして11試合に登板し、1勝0敗、ERA 3.31とブルワーズの後半の追い込みに貢献しました。ただ、プレーオフのアクティブ・ロスターに選ばれず、10月にFA。2018年12月にパイレーツと契約しました。
2019年は開幕前に右腕の違和感でIL入り、さらに6月にはハムストリングを傷めるなどIL入りの時期も何度かありましたが、17試合に登板、いずれも先発で5勝7敗、ERA 5.36という結果に。
特に直近の成績が結構悲惨で5月28日から8度登板し、いずれもチームは負け。ライルズ自身の成績も0勝6敗という状況でした。
ブルワーズは直近だけを見ていない
スターターの相次ぐIL入りの危機に際し、かなり思い切った補強とも言えなくもないのですが、ブルワーズのGMデービッド・スターンズは「我々は直近の成績だけでは判断しない。全体の成績を見ているんだ」と獲得の理由を明かしています。
ライルズの2019年の初登板は4月4日。以降、5月23日まで9度の登板でライルズは5勝1敗、ERA 2.81を記録。ライルズの登板日のパイレーツの成績は8勝1敗でした。
確かにシーズン序盤の成績は素晴らしかったですね。
スターンズGMはそこも含めてライルズを評価。立ち直れるというふうに見たようです。まあ資金セーブという大きな命題があるにせよ、なんとか本質をつかもうという工夫が伺えるのが好感ですね。
ジョーダン・ライルズは現地2019年7月29日、シンシナティでの登板が予定されていましたが、このまま現地2019年7月30日から始まるアスレチックス戦に備え、オークランドに飛びました。30日の先発ではないかと思われます。
スターンズGMの期待に応えたいところですね。
ライルズが2018年12月にパイレーツと結んだ契約は1年$2.05M。ブルワーズは今季の残りを引き継ぎます。ブルワーズの贅沢税上の計算が$0.69Mになっているので、支払いもこれに近い額なのではないかと思われます。ブルワーズは2018年のオフ、ライルズの2019年のクラブオプションの$3.5Mを蹴っていたのでした。
ブルワーズの危機を救え
現地2019年7月29日時点でのブルワーズのILの投手はご覧の通り。
- RP コービン・バーンズ(C. Burnes) 10-day IL
- SP ジョーリス・チャシーン(J. Chacin) 10-day IL
- SP ジミー・ネルソン(J. Nelson)10-day IL
- SP ブランドン・ウッドラフ(B. Woodruff)10-day IL
SP ジオ・ゴンザレスはINJURYの報道がありましたが、Day to DayなのでILには入っておらず。ローテーションは今ジオを含めて3人しかおりません。
- ザック・デイビーズ( Z. Davies)
- チェイス・アンダーソン (C. Anderson)
- ジオ・ゴンザレス( G. Gonzalez)
- ジョーダン・ライルズ
4番めにジョーダン・ライルズに入ってもらいたいところですね。
パイレーツには25才右腕
今回のトレードは1対1で、パイレーツには右腕のコーディ・ポンス(Cody Ponce )が動きます。コーディー・ポンスは2015年ブルワーズ2巡目指名。
25才で、ブルワーズのダブルAに所属していました。2019年は27試合に登板し、1勝3敗、1セーブ、ERA 3.29。2018年まではスターターとして登板していましたが、2019年からはリリーバーとしての登板のみです。
ファストボールが93−96、スライダーが80台前半。非常にパワフルな投手です。ところどころにタメもあっていい投手だと思います。抜き球がどれくらいあるのかで幅が広がると思うのですが、伸びしろはかなりあると思います。
(ジョーダン・ライルズに関するリンクです。)
お読みいただき、ありがとうございました。
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