2019前半戦最後の首位攻防
オールスターまで残すところあと2シリーズとなりました。
現地2019年7月2日、ナ・リーグ首位攻防というよりは最近はもうすっかりナショナルズとの2位争いをしている様相となっているフィリーズがブレーブスと敵地アトランタで対戦です。
Game1はアーロン・ノラがやってくれましたね。
アーロン・ノラとダラス・カイケル
ブレーブス先発はダラス・カイケル(Dallas Keuchel)、フィリーズがアーロン・ノラ(Aaron Nola)。
非常に見応えのある顔合わせでした。
D・カイケルは26日のカブス戦で初勝利
ダラス・カイケルはこの日が今季3度めの登板。前回のカブス戦で5.2イニングを投げ、被安打8、失点3、被本塁打2、奪三振2で前半の打線の援護もあり、初勝利を上げています。
- BOX SCORE(Braves 5, Cubs 3)
コツコツと当てられてはいますが、ゲームメイクするのがカイケルのスタイルなので、調子は上がってきていますね。
このゲームですが、ダラス・カイケルも非常によかったです。
序盤3回は無失点、4回に四球がからんで2失点を喫したものの、7回まで投げきり、被安打5、失点2、与四球2、奪三振3という内容。湿っているフィリーズ打線とは言え、安定していました。
アーロン・ノラ、8回無失点
フィリーズ先発のアーロン・ノラは前半5回まではブレーブス打線に慎重になったのか、いずれの回もヒットもしくは四球のいずれかが出て毎回ランナーを背負うピッチング。
6回にはヒットと四球が絡んで2アウト1・2塁でオースティン・ライリーという大ピンチを迎えるも、打ち気にはやったライリーに助けられポップフライに打ち取り無失点。
よかったのが体力的にも精神的にも厳しくなる7回と8回をそれぞれ3人ずつで斬って取ったところです。ギアが上がりました。
特に8回はロナルド・アクーニャ・ジュニア、ダンスビー・スワンソン、フレディー・フリーマンの豪華な上位打線を3人で打ち取るピッチング。アーロン・ノラよかったです。
またしてもジェイ・ブルース!
フィリーズが4回の1チャンスに上げた2点はジェイ・ブルースのタイムリー。
ジェイ・ブルース、大活躍です。
マリナーズが泣きそうな活躍
ジェイ・ブルースがフィリーズに移籍してからの活躍をマリナーズ在籍時と比較してみるとご覧の通りです。
【ジェイ・ブルースの2019スタッツ】
(現地2019年7月3日時点)
Team | Game | AVG | OBP | SLG | HR | RBI |
マリナーズ | 47 | .212 | .283 | .533 | 14 | 28 |
フィリーズ | 23 | .272 ↑ | .294 ↑ | .605 ↑ | 7 | 22 |
ゲーム数に違いがあるのでHRと打点は除くとして、打率、OBP、SLGなど率で出ている項目で比べると一目瞭然です。特に打率の違いはインパクトがあります。
フィリーズに来てからいかに活躍しているかと同時に、マリナーズを出て活躍するというジンクスが立ってしまいました。
ゲームの方ですが、アーロン・ノラが深いイニングまで投げましたので最後9回はヘクター・ネリスが全力で三者三振に斬って取り、フィリーズが2−0で勝利しました。
まだまだブレーブスがリード
これで首位ブレーブスは50勝36敗、フィリーズは45勝40敗。ゲーム差は4.5。ちなみに3位ナショナルズは43勝41敗です。
ナッツの場合はもう6月のマックス・シャーザーの神がかった投球のおかげで一気に借金返済、貯金まで生んでおります。
PHIはCLのD・ロバートソンが復帰見込み
7月のトレードデッドラインでブルペンを補強しそうなフィリーズですが、4月15日付けで右腕の屈筋を傷め、60Day ILとなっていたデービッド・ロバートソン(David Robertson)の7月中の復帰見込みが立ちました。
ロバートソンも復帰後すぐに良い結果が出るかどうかはわかりませんが、経験豊富なクローザーが後ろにいるというだけでブルペンは安定します。
フィリーズは得点力不足を補うか
よって、ブルペンは安定の兆しがありますので、トレードデッドラインでは得点力不足解消に向かう可能性が出てきました。
今はジェイ・ブルースのおかげでどれほど助かっているかという状況なのでもう1枚、結構大物を獲りそうです。トレードに出す犠牲との比較になりそうではありますが。
ナ・リーグとの関係で言うと、ブレーブスは投手獲得で動きそうです。ナショナルズはASGまでこのままいけば「売り」にはならないでしょう。
メッツはかなり大物を出しそうです。マーリンズは良いプロスペクト次第で大物を出すかもしれませんね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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