複数のディールが決定
ジェレミー・ヘリクソンがナッツに復帰
現地2019年2月6日のディールでもっともインパクトの大きかったディールです。
ジェレミー・ヘリクソン(Jeremy Hellickson)がナショナルズと1年130万ドル、最大400万ドルのインセンティブで合意です。
ジェレミー・ヘリクソンのキャリア
ジェレミー・ヘリクソンは2019年4月で32才になるベテラン右腕。2005年デビルレイズ(現レイズ)の5巡目指名でプロ入り。
2010年にメジャー・デビュー。翌年の2011年のルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞。この年、29スタート、189.0イニングに登板し、13勝11敗、ERA 2.95、完投が2、うち完封が1。
2010年から2014年まではレイズ、2015年はDバックス、2016年から2017年途中まではフィリーズ、2017年後半はオリオールズ、2018年はナショナルズに所属しておりました。
AWARD
2012年にはゴールドグラブ賞を受賞。
MLB通算9年で二桁勝利4度(2011-13/2016)、100奪三振を5シーズン(2011-13/2015-16)。
2018年はハムストリングを傷めたり、右手首の痛みなどで3度DL入りとなっておりました。19スタート5勝3敗、ERA 3.45。
伸びがすごい!!
ジェレミー・ヘリクソンと言えば、カクカクとした動きのフォームで右肩が並行なままですからボールは弱いと思っていたのですが、筆者は下のVTRを見て考えを変えました。
伸びがすごいです!!
特に5分を経過したところからの投球は見ものです。2012年のフェンウェイでのブルペン投球です。もう有名な動画なのでご存じの方も多いかもしれませんが、一応掲載させていただきます。
ナッツの5番手争い
ナッツのスターター陣は今のところ順番の前後はあるもののトップ4で以下のメンバーで回すと思われます。
- マックス・シャーザー
- スティーブン・ストラスバーグ
- パトリック・コービン(L)
- アニバル・サンチェス
今のところ5番手筆頭はジョー・ロス(Joe Ross)。25才の右腕で2016年に7勝を上げております。
同じく25才の右腕エリック・フェッド(Erick Fedde )、まもなく29才の右腕ヘンダーソン・アルバレス(Henderson Alvarez )も5番手を狙っております。
ジェレミー・ヘリクソンも5番手争いに入ることになりますが、シーズン中はトラブルがつきものですので、来るべきチャンスに備え、手首の様子を伺いながらチャンスをものにしてもらいたいですね。
ロイヤルズがブラッド・ボックスバーガーを獲得
同じく現地2019年2月6日、ロイヤルズがDバックスからノンテンダーFAとなっていたブラッド・ボックスバーガー(Brad Boxberger)を獲得しました。
スコット・ボラスの力
1年220万ドルに加えて100万ドルのインセンティブ。インセンティブの条件は明らかになっておりません。現在フィジカル・チェック待ちです。
2018年は185万ドルでしたから、ノンテンダーFAとなったとは言えサラリーはアップしました。ボックスバーガーのエージェントはスコット・ボラス。
これがスコット・ボラスのちからでしょうか。これでボラスのクライアントがまた一人処遇が決まりました。ハーパーはどうなるんでしょうね。
ボックスバーガーの略歴
ブラッド・ボックスバーガーは2019年3月27日に31才となる右腕。2009年レッズ1巡目(全体43位)指名の投手です。
ヤズマニ・グラダールのブルワーズ入りの記事の時に書きましたが、グラダールらとともにパドレスに移籍。2011年の時です。
2011年12月、パドレスに移籍。レッズにとっては後に「痛恨のトレード」と言わざるを得ないディールでした。レッズはローテーション右腕のマット・レイトス獲得の見返りに、ヨンダー・アロンソ、ブラッド・ボックスバーガー、エディソン・ボルケス、そしてヤズマニ・グランダールをパドレスに渡したのでした。トレードに出した選手が後に全て当たりだったわけですね。
メジャーデビューはパドレス在籍時で2012年6月、24才の時です。
2014年1月にマット・アンドリース、ローガン・フォーサイスらとともにレイズへ移籍。レイズからパドレスにはジェシー・ハーン( Jesse Hahn )とアレックス・トーレス(Alex Torres)が移籍しています。
2017年11月にマイナー選手とのトレードでレイズからDバックスへ移籍。そして今オフ、ノンテンダーFAとなっておりました。
ボックスバーガーのスタッツ
デビュー以来ずっとリリーフ。MLB7年で291試合、284.1イニングに登板。20勝27敗、ERA3.42。
キャリアハイは2015年で41セーブを計上。この年オールスターにも選出。
2018年は60試合で45ゲームフィニッシュ、32セーブを上げるもシーズン後半に調子を崩し、最後は平野投手がクローザーを務めておりました。
何より2018年プレーヤーズ・ウィークエンドでのこのジャージが話題となりましたね。かわいいです。
マイナー・ディール
その他のマイナー・ディールをまとめておきます。
ブランドン・ガイヤーがCWSとマイナー契約
現地2019年2月5日、インディアンスからFAとなっていた外野手のブランドン・ガイヤー(Brandon Guyer )がホワイトソックスと合意。マイナー契約で、スプリング・トレーニング招待選手です。
ブランドン・ガイヤーは2018年103試合に出場。194打数40安打、打率.206、OBP.300、SLG.371。HRは7本。
C・グランダーソンがマーリンズとマイナー契約
現地2019年2月5日、グランディーことカーティス・グランダーソン(Curtis Granderson)もディール成立。マイアミ・マーリンズとマイナー契約です。
2019年3月16日で38才となるカーティス・グランダーソン。2018年はブルージェイズとブルワーズに在籍。双方合わせて123試合に出場、打率.242、OBP.351、SLG.431、HR13、打点38。
グランダーソンは2011年に41HR、2012年に43HRを放った打撃もここ2年は出場機会も途中からというケースが増え、数字も落ち気味。
マイナー契約ではありますが、マーリンズでまた頑張って欲しいですね。
F・リリアーノがパイレーツに復帰
現地2019年2月4日、フランシスコ・リリアーノ(Francisco Liriano)もディールが成立。古巣パイレーツとマイナー契約です。
2019年は35才のシーズンとなるベテラン左腕は2016年以来のパイレーツ復帰となります。
2018年はタイガースで27試合、26スタート、5勝12敗、ERA 4.58。2019年はパイレーツのローテーションとして機能して欲しいところです。
パイレーツ、トム・コーラーともマイナー契約
パイレーツは現地2019年2月6日、ドジャースからFAとなっていたトム・コーラー(Tom Koehler )ともマイナー契約を成立させました。
トム・コーラーは2012年、26才の時にマーリンズでメジャー・デビュー。2015年には11勝14敗を上げ、非常に期待されていた右腕です。
2017年途中にブルージェイズへ移籍。そのオフの11月にドジャースと契約。期待された2018年でしたが、開幕を迎えた3月29日、右肩を傷めDL入り。メジャー、マイナーとも登板がなく2018年11月にドジャースからリリースとなりました。
コーラーの場合は怪我の治り具合次第です。
傷めたのは肩ですが、肘への負担が大きそうなのがよくわかるメカニクスです。
その他
ティム・コリンズ
2018年ナショナルズに在籍していた左腕のティム・コリンズ(Tim Collins )はツインズとマイナー契約。
レーン・アダムス
2018年ブレーブスに在籍していた外野手のレーン・アダムス(Lane Adams)はフィリーズとマイナーディール。
ドリュー・ブテラ
ベテラン捕手で2018年はロイヤルズとロッキーズに在籍していたドリュー・ブテラ(Drew Butera )もフィリーズとマイナーディールです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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