カブス@アストロズ戦
現地2019年5月29日、またしても悲劇が起こってしまいました。
ミニッツメイドパークでのカブス@アストロズのゲームで、幼い女の子にファウルボールが直撃し、病院に運ばれる事故が発生。場内は一時騒然となりました。
アルモーラ・ジュニア、ショックで立てず
事故が起こったのは4回表のカブスの攻撃。アルバート・アルモーラ・ジュニア(Albert Almora Jr)が放ったラインドライブの打球が三塁スタンドへ。
それを見届けたアルモーラ・ジュニアが思わず、”NO”と声を上げてしまうほどの事故でした。
女の子は抱きかかられ、すぐに病院へ直行。アルモーラ・ジュニアはショックで打撃が出来ない状態に。
ゲームは再開し、アルモーラ・ジュニアは打席に入りましたが、三振に終わりました。
女の子は大丈夫そうとの情報も
ツイッターの情報によると女の子は4才のようです。
病院に行くよう抱えられたときには泣きじゃくり、意識があったのは確認できていますが、その後の情報はまだ入ってきていません。
主催者アストロズの声明
ゲームの主催者のアストロズの声明です。
”We are not able to disclose any further details at the time”
「今の段階では詳細は明かせない」と記しているので、まだ無事の確定は出来てはいません。
これは情報を取らせてもらえないほど、女の子の家族も落ち着いていなかったということかもしれません。
なお、ゲームはカブスが2−1で勝利。カイル・ヘンドリクスの好投と、カイル・シュワーバー、クリス・ブライアントのHRも吹き飛んでしまうほどの事故でした。
無事であればいいのですが、とにかく少し落ち着いてからの情報を待ちたいと思います。
よい情報としては女の子の周囲に血痕はなかったとのことです。脊椎など変なところを打ってなければよいのですが。子供の体は柔らかいという特性がよい方に作用していることを祈りたいと思います。
今度のレンジャーズの新スタジアムは内野フェンスにネットを張ります。
いみじくも、ミニッツメイドそっくりの外観になるのですが。
見えにくくなるのは確かなのですが、やはり低い打球用のネットはつけた方がいいと思います。
追記: 詳報はまだ
日本時間2019年5月31日の情報ですが、女の子が病院に運ばれてからの続報がまだ出ておりません。おそらくまだ家族ともども落ち着いていないと思われます。推測記事もかけませんので、よい方向に向かっていること祈るばかりです。
1日経過してアメリカでも防御ネットのことが話題になっています。もう装備した方がいいと思います。選手のパワーもボールの飛び方も70年代や80年代とは違いますから本当に危ないです。
追記その2: 後遺症
事故から約8ヶ月経過した現地2020年1月8日、女の子の様子がやっとわかりました。どうやら女の子は頭蓋骨を骨折していたらしく、その後は後遺症で発作を抑える薬を飲み続けているとのことです。そして今後の女の子の症状ですが残り人生、この苦しみと戦い続けることを余儀なくされてしまうようです。
この最悪ともとれる事態に両親はアストロズに対して法的なアクションを今後起こす予定とのこと。
女の子の苦痛が和らぐように祈るしかありません。
MLBではウインターミーティング2019においても全クラブに防御ネットの延長を義務付けました。2020シーズンにオープンのレンジャーズのニュースタジアムにおいてもネットは予め内野席をカバーする範囲まで広げられています。
打球速度が格段にアップしている現代の野球において安心して見られるような環境がMLBでもついに標準になりました。自己責任がどうのこうのという打球速度ではありませんから。
その意味で神戸の防御カバーなどはかなり斬新な装備だったかもしれませんね。もっともNPBにおいても失明の事故が起こったりと決して100%安全とは言い切れませんが、とにかく2020年はファウルボールによる怪我人ゼロが実現できれば良いと思います。事故の犠牲が子供に集中しているところが辛いところですので。とにかく、上述の女の子に今後平穏な人生が訪れるように祈りたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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