キンブレル、ついに決着へ
長かったですね。
現地2019年6月5日、レッドソックスからFAとなっていたクレイグ・キンブレル(Craig Kimbrel)の移籍先がついに決着!
ナ・リーグ中地区のカブスと3年で合意しました!
契約内容
キンブレルとカブスの契約内容ですが、3年なのは間違いないところですが、第一報のケン・ローゼンタールさんは4,500万ドル、ジョン・ヘイマンさんは4,300万ドルと若干の違いがありますので、ここは正式発表を待ちたいと思います。
現在、フィジカルチェック待ちです。
4,300万ドルで流れている情報でいきますと、
- 2019年:1,000万ドル
- 2020年:1,600万ドル
- 2021年:1,600万ドル
- 2022年:ベスティング・オプションで、達成すれば1,600万ドル
- バイアウト:100万ドル
2020年から2021年までの4,200万ドルと途中解除された場合の100万ドルをプラスした4,300万ドルという情報が一応出ております。
ベスティング・オプションの中身はまだわかっておりませんが、年度別の登板試合数で決まるのではないか?と思われます。
当初は6年1億ドルの希望も
今オフのFA開始当初、キンブレルが求めていると言われていたのが6年1億ドルの大型契約。年平均にするとざっと1,666万ドル。
年平均の金額ならあり得た額でしたが、31才となったキンブレルに対して6年はさすがに長期過ぎるのでは?という見方が大半でした。
どうしてここまで大型契約を求めていたのかはプライベートでの問題など諸説あり、正確にはわかりません。
QOとの比較
2018年12月に出たクオリファイング・オファーの金額は$1,790万ドル。QOは1年だけのオファーではありますが、2019年単年で考えるとQOを受ければという金額でしたね。
シーズン開始後、キンブレル側はアスキング・プライスを下げたと報道されました。やはり当初の設定に無理があったのではないかと言わざるを得ないですね。
カブスにフィットした2つの大きな理由
当ブログでもキンブレルの噂をブレーブスやナショナルズ、ブルワーズなどいろいろ書いてはきました。
結局ナ・リーグ中地区カブスというまったく書いてこなかったクラブに決まり、惑わせてすみませんでした。
そのカブスとフィットしたのには複数の条件がありました。
1. クローザー不在の状態
一つはクローザー不在の状態の状態になったことです。
右肩の故障で開幕に間に合わないと言われたブランドン・モロー(Morrow, Brandon)が4月に復帰、いや5月復帰とその復帰時期がだんだんとずれ込み、ついには登板がないまま右肘も故障し、5月2日付けで60day IL入りとなってしまいました。
さらにマーリンズ時代にクローザーを担っていたスティーブ・シーシェックはセットアップならよい結果を出してもクローザーとしてはやはり疑問符がつきました。
急遽アサインしたペドロ・ストロップも同様でやはりセットアップが最適にフィットする状態で、クローザーがいない状態であったことはキンブレル獲得の大きな要素となりました。
2. ゾブリストのリストリクティッド・リスト入り
またベン・ゾブリストがリストリクティッド・リスト入りとなり、ロスターから外れ、サラリー1,250万ドルの大半が浮いたという資金的な事情も後押ししました。
2021シーズン終了後にハビアー・バイエス、クリス・ブライアント、カイル・シュワーバー、アンソニー・リッゾがFAとなるカブスにとっては、勝ちながらもコストをセーブするという点で、資金面での軽減は重要です。
以上の大きな要素がカブス入りにフィットした理由です。
「クリスマス・ギフトをもらったようなものだ」
クレイグ・キンブレルのカブス入りはカブス選手から非常に歓迎されています。なかでも「クリスマス・ギフトをもらったようなものだ」と言ったのはジョン・レスター。
先発投手にとっては後ろに安定感のあるクローザーがいるのは本当に心強い要素のようです。
ブルワーズ、カージナルスに対抗
またキンブレル獲得でカブスはナ・リーグ中地区で覇権を争っているブルワーズ、カージナルスに対し、大きなプレッシャーを与えたと言っていいでしょう。
ツインズが2年でオファー
なお、ケン・ローゼンタールさんの情報ではツインズが2年でオファーしていた模様です。
カブス、この補強で勢いが増すかもしれませんね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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