クリス・デービス、祝福される
長い長いトンネルが終了しました。
現地2019年4月13日、フェンウェイ・パークでデーゲームで行われたオリオールズ@レッドソックス戦で、クリス・デービスが連続試合無安打の記録を終了させました。
54-0まで苦しむ
前日の12日のゲームで9回2アウトで代打で出たクリス・デービス(Chris Davis )。
チームは2点差まで追い上げて、レッドソックス側からすれば不気味な感じのする選手の登場でした。ただ、ランナーがいなかったのが幸いで、最悪の場合一発が出てもまだリードという状況でした。
フルカウントまで粘ったクリス・デービスの打球は一二塁間を破るヒット性のハーフライナーでしたが、シフトを敷いていたレッドソックス守備陣に捕まり、万事休す。これで54打数連続無安打まで伸ばしておりました。
初打席でタイムリー
そろそろという予感があったのか、右のリック・ポーセロが先発ということもあってか、今季から指揮を執っているオリオールズのブランドン・ハイド監督は、クリス・デービスを6番1Bで先発起用。
初回、オリオールズは1アウトから2番のトレイ・マンシーニの二塁打でチャンスメイク。ドワイト・スミスが四球、レナト・ヌネスが三振、リオ・ルイーズ四球で2アウト満塁でクリス・デービスを迎えます。
クリス・デービスは初球のチェンジアップを見送った後の2球目のやや甘めの4シームを強振。これが、ライト前シングルとなり、2018年9月14日以来の長いトンネルを抜けたのでした。
「ベンチのみんなを見たら、だめだったよ」
ゲーム後、コメントを求められたクリス・デービスはこのように応えています。
“Obviously I’ve been looking forward to it for a while, but there’s no way to really put into words kind of what I was feeling really when I looked back at our bench and saw the guys going crazy.”
「明らかにずっと待ち望んできたものだったけど、ベンチを振り返ってみんなが騒いでいるのを見た時、なんとも言えないのが湧いてきてだめだったよ」
苦しんできた選手のコメントだなと思いました。
この日、何か特別なことをしてきたのかどうかはわかりませんでしたが、ひょっとしたら、シーズン終了後にでも何か教えてくれるかもしれませんね。
1,700万ドルという高いサラリーに対する批判や雑音の中、自分を見つめて克服した選手の言葉はなかなかいいものがあります。
そのクリス・デービスは今までの不調のぶり返しが来ました!
一転、安打マシーンに!5-3、4RBI
苦しんだ分は帳尻が合うもので、この日のクリス・デービスは5打数3安打、4打点と大活躍。
- 1打席目:RF前2点タイムリー・シングル(2球目)
- 2打席目:1Bゴロ(初球)
- 3打席目:RFへ1点タイムリー・ダブル(初球)勝ち越し打(初球)
- 4打席目:1アウト1、3塁でSSでゴロ。ダブルプレー崩れの間に3塁ランナーが生還し、1打点。(3球目)
- 5打席目:先頭打者でLFへ2塁打。(2−2カウント)
この日対戦した投手はすべて右投手。
そして、積極的な姿勢が出ていました。最初の3打席はいずれも1st ストライク。攻めるぞ!という気持ちで臨んだことがとてもよくわかります。
そして落ち着いてきた4打席目以降は自分のボールを見極めるところまで精神的に余裕が回復してきたのがわかります。
オリオールズが中盤に集中打
4回を終わって2−2のタイスコアだったのですが、オリオールズが5回、6回、7回と効果的に加点。クリス・デービスにヒットが出たことで打線がつながりました。
スコアは9-5でオリオールズの勝利。
スコア
レッドソックス、ブルペンが失点
前日にエドゥアルド・ロドリゲスが7回途中まで投げ、ようやくローテーション投手が結果を出したレッドソックス。ポーセロもこの流れを!というところでしたが、この日のポーセロは、4回を被安打6、3失点。5BBというのが痛かったです。
今まで崩れることのなかったブルペンにほころびがでました。
6回から登板した3番手のコルテン・ブルワーが1アウトも取れずに被安打3、失点4、四球2と乱調。ゲームが決まってしまいました。
今までのリレーがむしろ奇跡的な仕事ぶりだったので、切り替えて次のゲームに臨んでもらいたいですね。先発が5回持たない状況ではブルペンも破綻しますので、まずは先発が仕事をしてもらいたいと思います。
現地2019年4月14日は、デービッド・プライスが登板します。オリオールズはジョン・ミーンズ。左投手です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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