フィラデルフィアでは未だ人気は健在
現地2019年6月21日、前年から予定されていた元フィリーズの名2Bで、2018年に現役を引退したチェイス・アトリーの引退記念セレモニーが地元シチズンズ・バンク・パークで行われました。
チャーリー・マニュエル元監督も出席
式典には2005年から2013年までフィリーズの監督を努めたチャーリー・マニュエル元監督も出席。結構、お年を召しましたね。
75才になられました。
NPBのマニュエル
話は少しそれますが、かつてマニュエルがヤクルトと近鉄でプレーしたのをご存じでしょうか??
マニュエルはヤクルトが日本一になった時の中核です。また、近鉄時代にはロッテの八木沢からアゴにデッドボールを受け、復帰後は今のCフリップのはしりとも言えるアメフトのフェイスガードのついたヘルメットをかぶってプレーしました。(外部リンク:デイリースポーツ)
その印象も強いのですが、とにかく打ちまくりました。日本で6シーズン、189HR!日本での緻密な野球の経験を活かして指導者としても花開いた人です。
2Bの価値を高めた功労者
チェイス・アトリーは、走塁や打撃も含めて二塁手の価値を高めた功労者とも言えるのではないでしょうか。
守備では機転の利いたプレーが多かったです。その代表的なプレーはこれです。WSで岩村さんの打球を処理した時のプレーです。
また、ジミー・ロリンズとの二遊間もアトリーの名前を有名にしました。
今では普通にベアハンド、グラブフリップ、バックフリップのダブルプレーが見られるようになりましたが、このコンビがかなり先鞭をつけてクリエイティブなプレーをしたように思います。
もっともオジー・スミスやジャック・ウィルソン、オマール・ビスケスなどの名SSが絡んだすごいプレーはこのコンビより以前にいくつもありました。
アトリーのセレモニーで見つけた2つのこと
アトリーの1stピッチを見て、感じた人も多かったと思うのですが、
「Macって、どうしてこの人がこんなに騒がれているの?」ということです。
1. ファースト・ピッチの相手、Macとは
セレモニーで見つけたというか、わかったことの1つ目はこのMacのことです。
フィリーズのOBにしては若いし、芸能人ぽい顔もしているし一体この人は?と思って調べたところ、俳優さんでした。
アトリーとのキャッチボールでなんでこんなに興奮しているのかというと、アメリカのテレビドラマ”It’s Always Sunny in Philadelphia” 『フィラデルフィアは今日も晴れ』とリンクしています。
このドラマの中で、今回捕手を務めたMacことロブ・マクエルヘンニーが、アトリーに手紙を書きます。
10年前のMacです↓。
約10年前の放送。その後、アトリーが返信が書きました。
最初のMacの手紙の中でいつかアトリーとキャッチボールしたいと書いてあったのです。
ファンが「Macの夢が実現した!」とツイッターでも興奮していたのは、今回のファーストピッチで10年越しに願いがかなったねとドラマとリンクさせているということですね。
筆者はこのドラマのことは初めて知りました。アメドラは結構見ているつもりだったのですが。
2. 井口はすごい時代にフィリーズにいた
たまたまVTRを検索していましたら、現ロッテ監督の井口さん(Tadahito Iguchi)のフィリーズ時代の映像がありました。
井口さん、結構すごいタイミングでフィリーズにいたんだなと改めて認識した次第です。CWS時代の苦しい体勢からの送球の印象が強すぎて、PHI時代のことは忘れていました。
2007年8月30日のメッツ戦。
5−0で勝っていたフィリーズが中盤にメッツに5−5のタイにされる。その後両チーム点を取り合い、メッツリードで迎えた9回裏、井口がタイムリーを放ち10−10の同点に。
さらにアトリーがサヨナラヒットを放ち、11−10でフィリーズがサヨナラ勝ちしたというゲームです。
井口、むちゃくちゃかっこいいです。アトリーのバックアップでの起用しかないのですが、この年は45試合、138−42で打率.304を打っています。
ベンチにはコール・ハメルズやマリナーズで活躍したフレディー・ガルシアの顔もありなかなか懐かしいです。
筋肉ムキムキのジェイソン・ワースの若い頃は、果敢に二盗でヘッドスライディングまでするのかという驚きもあります。
10分超えで長いVTRですが、なかなかよいです。ぜひご覧ください。
最後にこれはおまけですが、いるんですね。ポイントを掴むのが上手い人が。
お読みいただき、ありがとうございました。
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