白熱のツインズ@ブルワーズ戦
現地2019年8月14日、ツインズ@ブルワーズのインターリーグ2連戦のGame2が行われ、白熱したよい展開となりました。
風穴を空けたのはブルワーズの二人のルーキーです!!
ゲーム展開から見て行きたいと思います。
ジオ・ゴンザレスが5失点
ツインズが今季すでに11勝を上げているカイル・ギブソン(Kyle Gibson)、ブルワーズは今ひとつ乗り切れないジオ・ゴンザレス(Gio Gonzalez )の二人。
ジオ・ゴンザレスは初回からミッチ・ガーバー、エディー・ロサリオにHRを浴びるなどこのゲームの全失点の5点を献上する内容で4回持たず、3.2イニング降板。被安打5、失点5、与四球4、奪三振5、被本塁打3。
ジョーリス・チャシーン、ブランドン・ウッドラフ、ザック・デイビーズの先発3本柱がサイドラインに退いている今、彼にとっては地位を確立するチャンスなのですが、うまく行きませんね。
速すぎるヒウラのスイング
この日のブルワーズのラインナップは1番にプロスペクトのグリシャム(後述で詳しく書きます)、4番はヒウラ。ふたりともルーキーですね。
ヒウラですが、1回の第一打席で結果を見せます。1アウトランナー1、2塁で三遊間を鋭く抜くタイムリーを放ち1−2と反撃。
ヒウラのバッティングですが、足を高く上げるので一瞬タイミングがずれたと思えるのですが、そこからのスイングが速いのが特徴かと思います。ボールをかなり手前まで引きつけて、すごいスイングでスパッとさばいているイメージ。
独特の打法かもしれませんし、あのスパッとさばくことが出来なければ出来ない芸当かもしれませんね。
ブルワーズは3回と5回にエリック・テームズの2打席連続タイムリーが出て5回を終了して3−5と2点差にまで詰め寄ります。
レイ・ブラックがブルワーズデビュー
ジオ・ゴンザレス降板後、結果無失点だったリリーバー陣ですが、ブルワーズはまたいいのが上がってきました。
6回表に登板したレイ・ブラック(Ray Black)はトレードデッドラインで元BOSの左腕ドリュー・ポメランツとともにジャイアンツから獲得した右腕。
ブルワーズはSSのマウリシオ・デュポンを放出してまでも投手獲得を優先しました。
レイ・ブラックとは
そのレイ・ブラックは2011年ジャイアンツ7巡目指名でプロ入りした右腕で2019年で29才です。デビューは2018年28才の時でリリーバーとして26試合、23.1イニングを投げ、被安打17、自責点16、ERA 6.17。
アマチュア時代からファストボールは90mph後半をビシビシ投げていたのですが、四球が多くERAが高かったにもかかわらず、ジャイアンツが素材を見込んで獲得した投手。
高校3年生の時にトミー・ジョン手術を行っています。色々とトラブルに巻き込まれた人生をもつ人で、大学2年に上がる前のオフシーズンのワークアウトで半月板を損傷。さらに同じく大学の時に強盗未遂事件に巻き込まれたことがあり、その時に右手を骨折もしています。
マイナーでの登板記録は2014年からになっているのは、2011年にドラフトされてから、腕の治療に2年間を費やしていたからです。とくに右肩の関節唇の手術では完全復帰の可能性は7%だと言われたほどひどかったようです。
そこまで面倒を見たのにジャイアンツは手放したんですね。デビューが遅かったのもケガの影響でした。
ブルワーズデビューとなったこの日、やはりファストボールはいいボールを投げていますね!!
なお、レイ・ブラックは2019シーズンもまだルーキーステータスです。
もう一人活躍したルーキーがおります。
決勝3ランを放ったトレント・グリシャム
この日1番LFで起用されたトレント・グリシャム(Trent Grisham)は8回裏、ノーアウトランナー1、3塁のチャンスで値千金の逆転となる3ランHRを放ち、一躍ヒーローに。この一発は本当に価値がありました。
トレント・グリシャムとは
トレント・グリシャムは22才。2015年ブルワーズ1巡目指名の左投げ左打ちの外野手。高校時代はU18にも選ばれております。
8月1日にマイナーからコールアップされたばかりで、現地2019年8月14日時点で11試合に出場し、35打数11安打、打率.314、OBP .350 、この日の一発を入れてHRが2本。
この日はライアン・ブラウンの代わりにスターターとしてLFを守りました。
ブルワーズ、チーム内での競争が非常に激しいです。
ゲームの方ですが、グリシャムの3ランで勝ち越したブルワーズは9回表、マット・アルバーツが満塁のピンチを迎えながらもなんとか逃げ切り6−5でツインズに勝利しました。
ツインズはなんとか首位キープ
敗れたツインズですが、インディアンスがレッドソックスに連敗したため、0.5ゲーム差をつけて首位をキープしています。
TDLで獲得したロモで敗戦したのは痛いですね。
ブルワーズは食らいついています
ブルワーズですが、カブス、カージナルスとの三つ巴の首位争いに参戦中です。
(現地2019年8月14日時点)
- カージナルス:63-55
- カブス:64−56
- ブルワーズ:63-58
- レッズ:56−63
- パイレーツ:50-70
NLセントラル、非常におもしろい状況です。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント
ヘイダーから打てたラッキーの天秤が戻ってきた感じなんですかね
ダイソンもロモもメランソンもグリーンもマーティンも不振
TDLで動いたリリーバーで働いてるのは誰かいるんでしょうかね
Irolyn様
こんにちは。コメントありがとうございます。
たしかにツインズは前日、ヘイダーからスリーランで逆転しましたね。
ラッキーではないと思います。いま、マーウィンは当たっていますし、ヘイダーも今ひとつの時もありますし。
トレードデッドラインで動いたリリーバーはたしかに良くないですね。変則ですが、アンドリュー・キャッシュナーの例もありますよ。もっとも、ローテからの異動てはありますが。
どうなんでしょうか?今年はバーランダーが指摘している通り、ボールがよく飛ぶので、リリーバーが安定して結果を出すのは難しいのかもしれませんね。リーグが変わったりすると余計かもしれません。
コメントありがとうございました。