久々の名前、ブレット・ロウリー
現地2019年2月9日、かなり珍しい契約が生まれました。
ブルワーズとマイナー契約
2016年のホワイトソックスでの出場を最後に、ここ2年間はMLBにもマイナーにも所属していなかったブレット・ロウリー(Brett Lawrie)のブルワーズ入りを本人がインスタグラムで報告。
なお、ブルワーズ側はまだ正式コメントは発しておりません。
契約
マイナー契約とは言え、結構破格な内容のようで、2019年は100万ドル、2020年はクラブオプションで、2019年と2020年の2年間でマックス700万ドルのインセンティブがあるようです。
もともとは2008ドラフト1巡目
ブレット・ロウリーは1990年1月18日生まれ。まだ29才です。2008年アマチュアドラフト1巡目でブルワーズから指名を受け、プロ入り。
2010年、マーカス・ストローマンとのトレードでブルージェイズへ移籍。
さらに2014年11月にはジョシュ・ドナルドソンとのトレードでアスレチックス移籍。この時、ケンダール・グレイブマンも一緒に移籍しております。
2015年12月にはマイナー選手とのトレードでホワイトソックスへ移籍しておりました。
動きが素晴らしくキビキビした選手
ブレット・ロウリーと言えば、元レッズのマット・レイトスと肩を並べるくらいタトゥーのイメージが強い選手ですね。
その面積たるやタトゥーというよりはもはや「スミ」と呼びたくなるくらいのレベルですが、そういった見た目のユニークさだけでなく、プレー内容は非常にエキサイティングな選手でした。
とにかく、動きに無駄がなく、運動神経がどうなっているのかというくらいにキビキビとした動きが定評で、特に守備は非常に見応えのある選手でした。
1年間もつのか?というくらいの動きでしたから、後述しますがちょっと下半身には負担が大きかったのではないか?とも推測します。
ロウリーのスタッツ
ブレット・ロウリーは2011年のブルージェイズでのデビューから2016年までMLBで6年間プレー。
通算で588試合、2217打数578安打。打率.261、HR 71、打点71を記録。主に3B、2Bを守っておりました。
10HR以上を5シーズン、2015年のアスレチックス時代には135安打を放っております。
ここ2年何をしていたのか
ブレット・ロウリーがMLBのグランドに最後に立ったのはホワイトソックス在籍時の2016年7月21日。
同年7月26日に左ハムストリングを傷めたということで15日のDL入りとなり、8月にはリハビリということでマイナーで調整。結局、2017年3月3日にリリースとなりました。
2018年2月にカナダのバンクーバーのラジオに出演。説明するのに難しい下半身の痛みに悩まされていたようです。
結局詳細はわからないのですが、治療とリハビリでこの2年間を過ごしていたようです。
原因不明の痛みでいうと、レンジャーズにいたジョシュ・ハミルトンも背中の痛みに悩まされ、対処法や治療法もわからず若い頃かなり荒れてしまったということがありました。プロスポーツ選手にとっては深刻です。
想像ですが
このような孤独なリハビリの最中に再度MLBのチャンスをもらえたのはおそらくスカウトとの関係ではないか?と推測します。
もともとドラフト指名を受けたのはブルワーズ。
クリント・イーストウッド監督の『人生の特等席』をご覧になったことはありますでしょうか?
オールドスクール(昔かたぎ)かどうかはどうかはともかく、誠実な人柄のスカウトなら自分が目をつけた選手の人生を預かるわけですから、いつまで経っても気になってしまいます。
果たしてロウリーのスカウトがそういう人だったかどうかはわかりませんが、おそらくそういった縁もあって、実際にテストして今回のディールが成立したのではないか?と推測します。
そうでもないと、こんなチャンスはあり得ません。
しかし、残念ながら推測の域を出ないです。SNSで聞いてみようかな(^^)
ということで、かなり珍しいケースのマイナー・ディールでした。
ブルワーズは層が厚いですが、なんとか上に上がってもらいたいですね。
追記:2019年6月21日
残念ながら、ブルワーズは現地2019年6月20日、ブレット・ロウリーをリリースとしました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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