“2-Way”まずは投手デビュー
現地2019年6月29日、タンパベイ・レイズの期待の左腕、ブレンダン・マッケイ(Brendan McKay)がトロピカーナ・フィールドで行われたレンジャーズ戦で鮮烈デビューを果たしました!
なんと5回までパーフェクト
驚かされたのがその投球結果。
ア・リーグ西地区2位のレンジャーズ打線を5回まで3人ずつで斬って取るパーフェクトなスタートを見せました。
初ヒットは6回1アウト後。ダニー・サンタナに打たれたこの1本がこの日許した唯一のヒットになりました。
四球は同じく6回に出た1個のみ。
コントロールが良く、クレバーな投手
MLB第一球目、レンジャーズ・リードオフのChooに対して、ストライクゾーンで勝負し、ファウルに。Chooにすれば出鼻をくじこうという意図があってのスイングだと思いますが、そのプランは失敗。差し込まれました。早速、1ストライク。
その後、Chooはストライクゾーンをスイングするも、2球ともファウル。最後は結局カーブを打たされSSゴロに。
マッケイはMLBの最初のバッターを落ち着いて打ち取りました。
その後、マッケイは6回降板まで8人のバッターへの初球はボールから入っています。
2回に対したHRバッターのノマー・マザーラへの初球、さらに3回のアズドルバル・カブレラ、ダニー・サンタナ、ティム・フェデロビッチへの初球はいずれもボール。
共通しているのはそれらの初球のボールは全てゾーンより下。
普通、少しは抜け球もありそうなものですが、初球に関してはミスなしだったと言えるのではないでしょうか。
意図せずボールになってしまったケースもあったかもしれませんが、むしろ意図してボールから入ったとしか思えませんでした。
リリース時の”切り”がバツグン→伸びる
マッケイがこの日投じた球種は4シーム、カット、スライダーのようなカーブ(カーブでいいと思います)の3種。
4シームはアベレージで93mph(149.66kmh)-94mph(151.278kmh)。この日のMAXは95mph(152.88kmh)。特別に速い訳ではありません。
カットが88mph(141.62kmh)くらいで、カーブが82mph(131.96kmh)ほどの速度帯。
4シームは、レンジャーズのバッターは結構みんな差し込まれておりました。
おそらく腕の振りに騙されているのではないかと思います。リリースまではゆったりとした動きですが、ボールを「切る」ときの速さが非常に速く見えます。
よってかなりスピンの効いたボールが手元でグンと伸びているのではないかと推測します。
とにかく、よい投手ですね。
レイズは打線も援護
レイズは2回にジョーイ・ウェンドルの2塁打と、アビサイル・ガルシアの2ランHRでマッケイに3点をプレゼント。
さらに7回にはウィリー・アダムスとトラビス・ダーノーがHRで2点を追加し、5−0に。
ブルペンは8回にオリバー・ドレイクが1失点、9回にリストリクティッド・リストから復帰したホセ・アルバラードが1失点を喫したものの、2失点にとどめました。
ゲームは5−2でレイズが勝利。ブレンダン・マッケイにMLB初勝利がつきました。おめでとうございます!
リキャップです↓。
バッターとしてのデビューは後日
マイナーではDHとして出場していたブレンダン・マッケイ。バッターとしてのデビューは現地2019年6月29日時点では未定ですが、7月に入って早速出てくるかもしれません。最初は代打でのデビューになるのではないでしょうか。
現地2019年6月29日時点のチームERAがMLBナンバー1の3.22を誇るレイズ。また1枚、いい投手が増えましたね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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