ムッシーナのHOF入りの日
現地2019年7月21日、元オリオールズのマイク・ムッシーナの野球殿堂入りを祝うセレモニーが行われました。
マイク・ムッシーナ(Mike Mussina)は通算270勝153敗、ERA 3.68。MLB18年のキャリアのうち、オリオールズで10年を過ごし、147勝を上げました。
そんなおめでたい日にナイスピッチングをしたのが、どう発音していいのかわからない、日本人にとって難解なスペル、Asher Wojciechowski(アッシャー・ウォジェハウスキー)が素晴らしいピッチングを見せました。
ウォジェハウスキーはまさに背水の陣
この日登板したアッシャー・ウォジェハウスキーは今季30才のシーズン。
もともとは2010年ブルージェイズ1巡目指名の投手です。デビューは遅めで2015年。26才、アストロズ在籍時のことでした。
ウォジェハウスキーはMLB通算3年で通算5勝7敗。マイナーとメジャーを往復することが多く、なかなか定着しませんでした。レッズ時代の2017年がキャリアハイで4勝3敗。
2017年12月にFAとしてオリオールズとマイナー契約を結んでいましたが、2018年7月にリリースされていました。ウォジェハウスキーはそのままオリオールズのマイナーに残ることを選択。シーズン終了後にFAに。
2019年2月にインディアンスとマイナー契約を結びます。しかし、メジャーに上がれず。7月1日にオリオールズがマイナートレードで獲得していました。
オリオールズは早速メジャー登録し、7月2日から先発で起用。この日が2019年5戦目の登板。
6回までNO-NO
もうキャリアとしては後がない状況で、このチャンスを逃せば次はもうないだろうという状況でした。
そのウォジェハウスキーがレッドソックス打線を相手に6回までNO-NOを演じる快投。7回、先頭のラファエル・デバースにあわやHRかという大きな当たりを撃たれるも、ヒットはその1本のみ。
8回1アウト後にJBJに四球を出したところで降板。7.1イニング、105球を投げ、被安打1、無失点、与四球2、与死球1、奪三振10。
ファストボールも力がありますし、スライダーがよく曲がっていました。投げ方も結構かっこいいです。
チャンスを活かして本当によかったと思います。あと数試合つづけたら間違いなく来季もサインとなると思います。
肘抜きのテイクバックなのでUCLが傷まないか心配ではありますが、肩肘を大事に投げてもらいたいと思います。
ゲームはトレイ・マンシーニの活躍もありオリオールズが5−0でレッドソックスをシャットアウト。このシリーズを2勝1敗で勝ち越しました。
レッドソックスはそろそろ決断の時
このトレードデッドラインにおいて、レッドソックスはバイヤーになると思っていました。しかしこの日のオリオールズ戦の敗戦で54勝46敗となり、首位ヤンキースとは11ゲーム差、ワイルドカードスポットでも4位に。
贅沢税の算出ではすでに$246Mとなっていて、お金だけではなくドラフトピックも今年同様、来年も10位下げられそうな状況。
いい要素はネイサン・イオバルディのクローザー登板の準備ができていること。この日は登板機会がありませんでしたが、彼が後ろに座ることでかなりの問題は解決しそうな雰囲気でもあります。
ただ、もう売りに入るのか、補強するのか決断を迫られています。
アンドリュー・キャッシュナーの補強も今のところは成功とは言えず、筆者の予想では売りの方に7割ほど傾いていると思っています。7割というのは筆者の勘を単に数値で表しただけなので、特別なソースをもとに言っているわけではありませんので、念の為。
サラリーを削り、プロスペクトを補強するのか、それともまたプロスペクトを枯渇して投手を補強するのか、そろそろ決断の時ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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