現地2019年6月3日のパドレス戦の初回のランダウンプレーで左ヒザを傷めてそのままゲームを退場したアンドリュー・マッカッチェン(Andrew McCutchen)。
フィリーズの新陳代謝
1日経過し、現地2019年6月4日、病院で精密検査を受けたところ、左ヒザのACL(Anterior Cruciate Ligament)断裂が判明しました。
カッツはACL断裂と判明
ACLは前十字靭帯のことで、これが損傷するとヒザが抜けると言われるような症状が出たり、運動はもとよりとにかくまともに歩けなくなります。
今回治りにくい箇所が断裂したということで、マッカッチェンは2019年のシーズンの残りを治療に専念することになりました。復帰は2020年。
インフィールドフライでは??
なお、塁審が速攻でインフィールド・フライを宣告していればこんなことにならなかったのにと筆者は思っています。MLBではなぜかインフィールドフライの宣告をしないことがあります。これは研究中です。基準がよくわからないので分かり次第記事にします。
順調だった2019年
ここまで非常に順調だったマッカッチェン。とくに5月はよくて、打率.282、HR5、打点19とフィリーズの攻撃力の重要なパートを担っておりました。
よって、この怪我は本当に残念。
マッカッチェンとは3年契約
一応、整理のための情報ですが、フィリーズとマッカッチェンは2018年のウィンター・ミーティングで合意。
3年5,000万ドル、2022年はクラブオプションで1,500万ドル且つ300万ドルのバイアウトという内容でした。その1年目で上記のように非常に順調だったのに残念と言うしかしないです。
ジェイ・ブルースがLFへ
2019年の贅沢税のしきい値の$206Mを大きく下回っているフィリーズ。
現地2019年6月1日には、補強の目的でマリナーズからジェイ・ブルース(Jay Bruce #32)を獲得したのは記事にも書かせていただきました。
そもそもはジェイ・ブルースの獲得はDVで逮捕されたオデュベル・ヘレーラ(Odubel Herrera)の左バットを失った穴埋めとしての補強でした。
よって、当初はジェイ・ブルースは代打として起用することを考えておりました。
外野はCFにアンドリュー・マッカッチェン、あるいはスコット・キンガリーを起用し、マッカッチェンがCFを守るときはニック・ウィリアムズがLF、RFはブライス・ハーパーという布陣だったのですが、プランを変更!
RFのハーパーはもちろん変わらず、CFにはスコット・キンガリーがメインで入り、LFにジェイ・ブルースが入ることになりました。
アダム・ヘイスリーをコールアップしCFへ
そして、2017ドラフト1巡目のCF、アダム・ヘイスリー(Adam Haseley)のコールアップも決定しました。今回のコールアップがMLBデビューとなります。
23才、左投げ左打ち。マッカッチェンの右バットを失ったあとの左バットではありますが、致し方ありません。
ジェイ・ブルース、2HR、1ダブル、6RBI
そして迎えた現地2019年6月4日のパドレスとのGame2。
フィリーズは6番LFでジェイ・ブルースを起用。また、スコット・キンガリーは本来内野手なので、3Bとして出場。
そしてコールアップしたばかりのアダム・ヘイスリーも8番CFで起用しました。
ゲームはパドレスがルーキーのクリス・パダック、フィリーズは右腕のジェラッド・アイコフが先発。
序盤から点が入る展開でしたが、中盤にフィリーズが一気に攻め込みました。4回と5回に計7得点を奪い、7回を終えて8−3に。
8回裏にエドガー・ガルシアが捕まり、フィリーズは3点を奪われるものの9−6で逃げ切りました。
殊勲だったのが、移籍したばかりのジェイ・ブルース。
2回表にフィリーズでの初打席を二塁打で飾ったジェイ・ブルースは乗りました。
4回の第二打席では2ランHR、さらに5回の第三打席は満塁で打席が回ってきてなんとグランドスラム!第四打席は外野フライに倒れたものの、この日は4打数3安打、6打点!うち二塁打1、本塁打2という活躍でした。
なお、デビュー戦となったヘイスリーのメジャー初ヒットは次回に持越しです。
ジェイ・ブルース、しびれました!
この人はやっぱりナ・リーグが合うんですかね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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