まるでランディー・ジョンソン
現地2019年8月21日、アスレチックスの豪腕左腕、A.J.パック(A.J. Puk )がオークランドで行われたヤンキース戦でメジャーデビューを果たしました。
打者3人、0.1イニング
A.J.パックが登場したのは8回表のマウンド。スコアは6回を終了してアスレチックスが6−2でヤンキースをリード。しかし、7回表にヤンキースが2点を返して6−4となり、その裏アスレチックスが無得点に終わったという状況でのデビュー戦でした。
ブレイク・トライネンの後です。
投球の模様ですが、まず先頭のマイク・トークマンに四球。3−2まで持っていったのですが、最後は決めきれず歩かせました。次打者のキャメロン・メイビンは2Bポップフライアウト。
下記のVTRはA.J.パックの投球というよりも、ジュリクソン・プロファーの好プレーとして残されたものですが、パックのデビュー戦のVTRがこれしか残っていないので、これを使いたいと思います。
そして3人目のマイク・フォードにシングルを許したところでライアム・ヘンドリクスに交代となりました。
A.J.パックのデビュー戦は1イニング、打者3人、11球で被安打1、四球1、フライアウト1という結果に。
やはり速かった
11球で終わったデビュー戦ですが投じた球種はファストボール10、スライダーが1。
Maxは100.2mph(161.256kmh)を計測。アベレージで 99.3mph(159.81kmh)。
A.J. パックとは
その豪腕、A.J.パックですが、1995年4月25日生まれの24才。2016年アスレチックス1巡目指名です。
身長が201cm(6フィート7インチ)、左投げ左打ち。
プロスペクト・ランキングではPre2019でMLB.comでは42位、Baseball Americaでは18位、Baseball Prospectusでは77位。
ランキング順位がバラバラなのは術後(後述します)の評価の見立ての違いというのが言えるでしょう。
NCAA上がりということもあってかマイナーではルーキーリーグを飛ばして、2016年にシングルA−でプロデビュー。ただ、0勝4敗、ERA 3.03でした。
2017年はシングルAプラスとダブルAで登板。2つのレベルで6勝10敗、ERA 4.03。125.0イニング投げています。
2018年に肘を手術
アスレチックスはジャレッド・コットンのトミー・ジョン手術もあり、パックを早期にコールアップしたいと考えていました。ところが、そのパック自身の肘も手術をする羽目に。結局、2018年は通年で投げることができなくなりました。
そして2019年に本格復帰。
シングルAプラスからダブルA、トリプルAで先発とリリーフの両パターンを経験し、3つのレベルを併せた成績は18試合、4勝1敗、ERA 4.97でコールアップ即登板となりました。
それにしても速いボールを投げる投手です。
背の高い左の豪腕と言えばランディー・ジョンソンですが、彼の身長は208cmありました。
A.J.パック、今季は肘のことも考えて慎重な起用になると思われます。ただ、アスレチックスもポストシーズンがかかっているので当然戦力とみなしての起用になります。よって、ショートイニングでの起用になりそうです。また、四球が増えればすぐに落とすのではないか?と思います。
いずれにせよ、楽しみな投手です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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