年の瀬ですが、大きなディールが決まりました。
現地2017年12月29日、コロラド・ロッキーズはカブスからFAのウェイド・デービス(Wade Davis)と3年5,200万ドルで合意しました。
3年 5,200万ドルの内訳
5,200万ドルの内訳は、以下です。
- 2018シーズンは1,600万ドル
- 2019シーズンは1,800万ドル
- 2020シーズンは1,700万ドル
さらに、VESTING OPTION(パファーマンスにより与えられる次年度の契約と思っていただいていいです。この場合、4年めとなった場合の年俸)で1,500万ドル、これが達成されなくてBUYOUT(契約解除)となった場合でも100万ドル支払われるという契約です。
かなりいい内容ですね。
ウェイド・デービスとは?
ウェイド・デービスは2018年の9月に33才になる右腕。
ロイヤルズWS制覇の立役者の1人
もうロイヤルズ時代の活躍は言うまでもありませんね。2014年、2015年の活躍は本当に素晴らしかったです。グレッグ・ホランドが2015シーズンにトミー・ジョン手術で離脱したあとはクローザーとして十二分に機能しました。
セットアッパーとしての登板が多かったので、なかなか数字でその凄さは伝わりませんが、ERAの低さを見ればその凄さがわかるかもしれません。
2015シーズンに至ってはリリーフで69試合に登板し、67.1イニングを投げてERAが0.94です。もう彼がゲーム後半に出れば絶対に打たれないというくらいのレベルの数字です。
ウェイド・デービスのキャリアスタッツ
Year | Age | Tm | W | L | ERA | G | SV | IP | SO9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2009 | 23 | TBR | 2 | 2 | 3.72 | 6 | 0 | 36.1 | 8.9 |
2010 | 24 | TBR | 12 | 10 | 4.07 | 29 | 0 | 168.0 | 6.1 |
2011 | 25 | TBR | 11 | 10 | 4.45 | 29 | 0 | 184.0 | 5.1 |
2012 | 26 | TBR | 3 | 0 | 2.43 | 54 | 0 | 70.1 | 11.1 |
2013 | 27 | KCR | 8 | 11 | 5.32 | 31 | 0 | 135.1 | 7.6 |
2014 | 28 | KCR | 9 | 2 | 1.00 | 71 | 3 | 72.0 | 13.6 |
2015 | 29 | KCR | 8 | 1 | 0.94 | 69 | 17 | 67.1 | 10.4 |
2016 | 30 | KCR | 2 | 1 | 1.87 | 45 | 27 | 43.1 | 9.8 |
2017 | 31 | CHC | 4 | 2 | 2.30 | 59 | 32 | 58.2 | 12.1 |
オールスターには3度出場。
ロッキーズに決まるまで
レイズ
もともとはレイズの選手で、2004年アマチュア・ドラフト3巡目。
2012年オフにジェームズ・シールズがレイズからロイヤルズに移籍した際に一緒についていったのがウェイド・デービスでした。
ロイヤルズへ
この時、ロイヤルズからレイズへ移籍したのは、現カブスの左腕マイク・モンゴメリー、現パドレスのウィル・メイヤーズなど。今思えば、このときのトレードは後に活躍する選手ばかりでしたね。
そして、2016年オフにカブスに移籍し、2017年オフはFAとなっていました。カブスに移籍時は豪快なスイングのホルへ・ソレアーとのトレード。
カブス時代
2017年、カブスでは59試合に登板し、32セーブ。
ロッキーズの事情
グレッグ・ホランド
ロッキーズの事情ですが、今季41セーブを上げたグレッグ・ホランド(Greg Holland)がFAでチームを去ることが決定的でしたから、適任者を探していました。これが背景ですね。
ウェイド・デービスは2014年からのリリーフでの登板過多が気になるところですが、ロッキーズはこれでゲーム後半のプランが完成!
ブライアン・ショー
2017年12月にインディアンスからブライアン・ショー(Bryan Shaw)も獲得しましたし、豪腕左腕のジェイク・マギー(Jake McGee)との再契約も済ませています。左右のいいセットアッパーのあとにウェイド・デービスで最後を締めるというプランになりそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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