スティーブ・ピアースが復帰!
現地2018年11月16日の移籍に関する情報です。
ワールドシリーズMVPに輝いたスティーブ・ピアース(Steve Pearce)がレッドソックスと1年625万ドルで再契約を結びました。Welcome Back!
これでレッドソックスは1Bと外野が守れる右バッターを確保できたことになります。
レッドソックスの補強目的
元々ピアースはLF、RF、1B、2B、3Bを守れる選手で、ここ3年はDH、LF、RFがほとんどでした。本職は内野ですが、守備がいいので外野もやっているというのが正解かと思います。
1Bモアランド
レッドソックスの1Bにはミッチ・モアランド( Mitch Moreland)がいるため、2019年も1Bは併用ということになりそうです。
モアランドは2016年にゴールドグラブ賞を受賞するくらいに守備力に定評があり、20本ほどのHRも見込める長打力も魅力です。ただ、左投げ左打ちゆえにゲーム展開や相手チームの先発次第では、右打者が欲しい時もあります。
よって、コーラ監督としては右打者でしかも守備にユーティリティが利くプレーヤーが必要ですから、今回の再契約によって、ピアースを1Bでモアランドよりも多めに使うのではないか?と予想されます。
ピアースの略歴
2018シーズンのスティーブ・ピアースですが、トレードデッドラインより1ヶ月前の6月28日にブルージェイズから移籍してきました。
ブルージェイズでは26試合に出場。79打数、23安打、4HR、AVG .291、OBP.349という成績。代打での起用が多かったので、今から考えるともったいない起用をしていたことになりますね。
レッドソックスに移籍後は出場試合も増えて50試合を数え、途中交代のゲームもあったとはいえ、ほとんどが先発出場でした。成績は136打数、38安打、RBI 26、 HR 7、AVG .279、OBP .394。ワールドシリーズでの活躍もそうですが、運命を変えた日がありました。
運命を変えたNYY戦の3発
移籍翌日からゲームに出場し始めたピアースですが、なんと言っても8月2日から始まったヤンキースとの3連戦がその後のピアースの運命を変えたと言っても過言ではないです。
2日の初戦に1Bで先発出場したピアースは5打数3安打6打点と大当たり。しかもこの3安打はいずれもホームラン。地元フェンウェイでのヤンキース戦でのこの活躍でファンの心さえもぐっとつかんだピアースは、以降ほとんどのゲームで先発で使われるようになりました。
その後はご存じの通りですね。2018ポストシーズンでのあの活躍ぶりです。ワールドシリーズでのMVP受賞は記憶に新しいところです。ピアースはこのPS全体で4HRを放ち、このうちワールドシリーズGame 4、Game5の大事な2試合で3HR。特にGame4の一発は終盤に1点ビハインドの状況で出た一発でしたから、非常に価値がありました。
ベテランの勝負強さが生きましたね。
ピアースの来季の625万ドルはたぶん今年と変わらないはずです。来季は36才ですので、この辺はシビアですね。もう一声と言いたくなります。
その他の移籍情報も入っております。
ジェフ・マティスがTEXと2年で合意
監督も交代し、チームを立て直すレンジャーズは現地2018年11月16日、今季Dバックスで正捕手を務めたジェフ・マティス(Jeff Mathis)と2年で合意したとの報道がありました。
レンジャーズはまだ公表はしておりません。
マティス捕手とは
ジェフ・マティスは2019シーズンで36才を迎えるベテラン捕手。今季は正捕手として69試合に出場。いい捕手なのですが、通算AVGが.198という打力の低さが痛いところです。
マイアミにも在籍したことがあり、イチロー選手がマイアミにいる時の正捕手でもありました。
TEXが獲得した背景
レンジャーズがマティスを獲得した背景には日米野球にも参加していた正捕手のロビンソン・チリノスの動向が影響しています。チリノスも来季で35才を迎え、決して若くはないのですが、このオフはFAで動くのは確実なので、レンジャーズとすればとにかく手堅くベテラン捕手を確保したというところかと思います。
新しい監督は守備重視みたいなので、守備面を支えてもらいたい意向も。一応、この話は公式情報が出てからになります。レンジャーズはどれだけ資金が余っているのかわからないのですが、捕手を狙うならマイアミのリアルミュートの線も当たっては欲しいなと思います。当然交渉しているとは思います。
今後のFAの動き
今の時期は再契約でチームの骨格を固めつつあるところで、これから動くはずです。12月9日から13日にラスベガスで開かれるウィンター・ミーティングに向けての仕込みの時期でしょう。ヤンキースなどはソニー・グレイの放出なども噂されておりますから、FA市場に出る選手は多くなるとは思います。あとは昨年のようにクラブ側が様子見しないことを祈るばかりです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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