ホワイトソックスが2ディールを完成
現地2019年1月7日、ア・リーグ中地区のホワイトソックスが動きました!2つのディールを成立させていますので、見てみたいと思います。
まずはインパクトの強い話題からです。
CWS、ケルビン・ヘレイラと2年で合意
ホワイトソックスはナショナルズからFAのケルビン・ヘレイラ(Kelvin Herrera)と2年で合意しました。まだフィジカル・チェック待ちです。
内容
金額は2年1,800万ドル、3年目はベスティング・オプションで2019年−20年の2年間で計110試合に登板しなければ、3年めはないという内容。もう向こう2年間はヘルシーであり続けなければいけませんね。
見事にその条件をクリアーすれば、2021年は1,000万ドルで、この中にバイアウトの100万ドルが含まれています。
よって、ベスティング・オプションが成功した場合の年俸としては3年で総額2,700万(1800万ドル+900万ドル)ドルになる見込みです。
ロイヤルズ時代のヘレイラ
2014年はHR1本も許さず
2018年の大晦日に29才になったばかりにケルビン・ヘレイラは2014年、2015年のロイヤルズのワールドシリーズ進出には欠かせない存在でした。この時期のロイヤルズはヘレイラ、ウェイド・デービス、グレッグ・ホランドと後ろの3人が本当に強かったです。
2014年は70試合に登板して1本のHRも許しておりません。
2015年にWSチャンプ
2015年はグレッグ・ホランドがシーズン半ばに不調になり、9月に右肘の靭帯損傷が判明し、トミー・ジョン手術を受けることになりました。
この緊急事態にロイヤルズはケルビン・ヘレイラをクローザーにするのかと思ったのですが、むしろセットアップの方優先させたいということでヘレイラをそのままに、ウェイド・デービスをクローザーに指名しました。最後の締めよりもゲームの流れを左右しかねないところでヘレイラを指名したということです。
それだけ信頼感があったということですね。ロイヤルズは2015年、見事にワールドシリーズを制覇しました。
ヘレイラのスタッツ
ケルビン・ヘレイラは過去8シーズンで463試合に登板。年平均でなんと68試合です。セットアップは勝利数もセーブもつかない役割ですから、登板数の多さが信頼感を物語っていると言えます。通算ERAは2.82、キャリアハイは2014年の1.41。この年、70試合、70イニングの登板です。
ちなみに9回に登板したり、クローザーの役割を担ったシーズンもあったので、通算セーブ数は60です。
しかも100マイルを超えるファストボールをがんがん投げ込んでいたのですから、今回ホワイトソックスが契約に臨むに当たり、慎重にベスティングオプションで話がついた理由もわかりますね。疲弊していないかどうか、3年目は慎重にならざるを得ないです。
なお2018年はトレードデッドラインでナショナルズに移籍したのですが、ロイヤルズとナショナルズでの成績を合わせて、48試合、ERA 2.44。
来季以降55試合平均で投げないといけない一つの目安ですね。
2014−18 100mph投球リスト
過去4年間で100マイル以上のファストボールを誰がもっとも多く投げたかのリストがこれです。
- アロルディス・チャップマン(NYY) 2,047球
- ジョーダン・ヒックス(STL)659
- マウリシオ・カブレラ(ATL)342
- ケルビン・ヘレイラ(WSH)311
- アルキメデス・カミネーロ(SEA)253
ケルビン・ヘレイラのシーズン別100mph投球数
- 2018: 0 球
- 2017: 10
- 2016: 9
- 2015: 158
- 2014: 134
2015年をピークに落ちてしまっているのは明白ですね。100mph近くは投げております。
相性
なお、ヘレイラがもっとも相性が悪かったのはブレーブスでERAが9.53だったのですが、これは対戦成績の少なさから言ってあまり参考にならないかと。元いたア・リーグ中地区でもっとも相性が悪かったのはインディアンスでERA 4.43でした。ホワイトソックスは2.56。よってホワイトソックスは打ち込んでいた相手を獲得した訳ではありません。
ヘレイラはまたしてもア・リーグ中地区で元いたロイヤルズともかなりの頻度で対戦しますが、なんとか頑張って欲しいと思っています。
クローザーはアレックス・コロメ
なお、ホワイトソックスは2018年11月30日、トレードでマリナーズからアレックス・コロメ(Alex Colomé)を獲得しておりますから、おそらくコロメをメインのクローザーに、ヘレイラをセットアップで起用すると思われます。
アレックス・コロメはレイズ時代の2017年に47セーブを上げております。
CWS、ジョン・ジェイも獲得
この日、ホワイトソックスはDバックスからFAの外野手のジョン・ジェイ(Jon Jay)とも合意。1年のショート・タームで400万ドル。
こんないい選手がこんな年俸で!という内容ですね。
ジョン・ジェイは3月に34才の誕生日を迎えます。カージナルスに6年、その後はパドレス、カブス、ロイヤルズ、Dバックス。
MLB通算9年で打率が.285と非常に高いです。こういう選手がシーズンの大事なところで活躍してくれるんですよね。期待したいです。
CWSのマチャードに影響があるか?!
ジョン・ジェイはマニー・マチャードの義理の兄。このオフもヨンダー・アロンソとともに3人でフロリダでトレーニングを行っています。この関係がマチャードの移籍先に関係してくるでしょうか?
噂(ルーモア)
マディソン・バンガーナー
マディソン・バンガーナー(Madison Bumgarner )に関する噂が出てきました。ジョン・モローシさんのツイートではかなり信憑性が高そうです。
マディソン・バンガーナーは今オフFAのステータス。クラブオプションなのでジャイアンツが慰留に務めることも十分に考えられますが、2018シーズン大健闘だったミルウォーキー・ブルワーズがどうやら狙っているようです。
もしそうだとすると、ジャイアンツには明らかに戦力ダウンの話になりますが、中地区がカージナルスを中心に熱心に補強をしていますから、マッド・バンのブルワーズ移籍は中地区を面白くしそうです。
通算勝利数110勝、通算ホームラン17本、2015年には5HRを放っているバンガーナーがとりあえず投手も打席に立つナ・リーグで動いているのはホッとしています。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント