CLE、C・カラスコと4年延長
現地2018年12月6日、インディアンスが動きました。
We have signed Carlos Carrasco to a contract extension through 2022! 🍪
— Cleveland Indians (@Indians) December 6, 2018
Cookie has the 7th best fWAR (18.2) among Major League pitchers since 2015, and led the Majors last season in cookies consumed (probably).#RallyTogether pic.twitter.com/dDEndEbqHx
かねてから残るとは見られておりましたが、右のローテーション投手、カルロス・カラスコと契約延長に合意しました。
C・カラスコの前の契約
カルロス・カラスコの今オフのステータスは、クラブオプションの行使タイミング。2015年4月に結んでいた契約内容は、2018年までの4年契約で、2019年と2020年のクラブ・オプション付きという内容でした。
その最終年の2018シーズンが終了したため、今オフに向こう2年(2019年、2020年)の契約をどうするか、クラブ側が判断するというクラブオプションの行使されるタイミングでありました。
インディアンスが出した答えは延長。
2019-22年の4年でディール
もともとオプションで2019、2020をどうするかとなっていて、その2年をクラブオプションで行使したので、新たに2021年と2022年が加わったことから延長は2年が正しいかもしれませんが、新たに合意したということで4年延長ということにさせていただきます。
4年の金額の内訳は、975万ドル、1,025万ドル、1,200万ドル、1,200万ドル。2022年後にクラブ・オプションが付いていて、2023年をどうするかクラブ側が判断します。再契約となった場合は2023年は1,400万ドル。仮に2023年は契約しないとなった場合は、300万ドルのバイアウト(途中解除の違約金みたいなもの)するという内容です。
カルロス・カラスコのキャリア
カルロス・カラスコは1987年3月21日生まれの31才。2019シーズンに入れば32才になる右腕。
今回の契約は35才までの延長ということになります。そのオフに36才になる翌年のクラブ・オプションが行使されるのですから、双方ともにいい線で契約を結んだということかもしれません。
元々はフィリーズの選手
ベネズエラ出身で2003年の11月にフィリーズと契約。16才でした。
2004年からマイナーに参加。ルーキーリーグから始まり、2015年はシングルAも経験。2007年にはシングルAプラスからダブルAに昇格。ダブルAでは6勝4敗を上げております。
2008年にダブルAとトリプルAを経験。トリプルAでは2勝2敗。2009年はトリプルAで開幕を迎えました。
クリフ・リー移籍の時にインディアンスへ
2009年7月29日に、フィリーズがクリフ・リーをインディアンスから獲得した時にトレードでインディアンスに移籍しました。複数人が動きましたが、その中に入っていたということはかなり買われていたということになりますね。
メジャーデビュー
2009年のセプテンバー・コールアップでメジャーへ昇格。9月1日がデビュー戦となりました。22才の時です。
スタッツ
2017年の18勝はAL1位。サイ・ヤング賞の得票で4位になっています。奪三振は2017年は226個で5位、2018年は231個で4位。ERAは2014年に2.55、200イニングほど投げているここ2年は3点台をキープしています。
Year | Age | Tm | W | L | ERA | G | IP | H | HR | BB | SO |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2009 | 22 | CLE | 0 | 4 | 8.87 | 5 | 22.1 | 40 | 6 | 11 | 11 |
2010 | 23 | CLE | 2 | 2 | 3.83 | 7 | 44.2 | 47 | 6 | 14 | 38 |
2011 | 24 | CLE | 8 | 9 | 4.62 | 21 | 124.2 | 130 | 15 | 40 | 85 |
2013 | 26 | CLE | 1 | 4 | 6.75 | 15 | 46.2 | 64 | 4 | 18 | 30 |
2014 | 27 | CLE | 8 | 7 | 2.55 | 40 | 134.0 | 103 | 7 | 29 | 140 |
2015 | 28 | CLE | 14 | 12 | 3.63 | 30 | 183.2 | 154 | 18 | 43 | 216 |
2016 | 29 | CLE | 11 | 8 | 3.32 | 25 | 146.1 | 134 | 21 | 34 | 150 |
2017 | 30 | CLE | 18 | 6 | 3.29 | 32 | 200.0 | 173 | 21 | 46 | 226 |
2018 | 31 | CLE | 17 | 10 | 3.38 | 32 | 192.0 | 173 | 21 | 43 | 231 |
9 Yr | 9 Yr | 9 Yr | 79 | 62 | 3.71 | 207 | 1094.1 | 1018 | 119 | 278 | 1127 |
トミー・ジョン手術
2011年夏から肘痛に見舞われたカルロス・カラスコ。DLにも入りましたが、回復の兆しがないため診断のしたところ、結果はUCL断裂。9月にトミー・ジョン手術を受けることになりました。
2012年は当然、シーズンエンドに。
復帰は割と早めで2013年4月9日にマウンドに上がるも、この試合は4回持たず、7失点でマイナーへ。再び肘の調子も見ながらのリハビリ登板に望みました。そして、6月8日に本格復帰を果たします。
松坂投手とのローテーション争い
2013年のシーズン前に松坂投手がインディアンスに移籍しました。この時、カラスコとのローテーション枠を争っていたんですね。松坂投手はシーズン前に一旦、解雇となるも、すぐに再契約を果たしました。しかし、インディアンスではメジャーのマウンドに上がることなく、8月20日にリリース。2日後、すぐにメッツと契約を果たし、メッツで2013、2014年を過ごしました。松坂投手は2014年を最後にメジャーを後にしています。
右腕王国が崩れるか
現在は10勝以上の右腕が4人!
インディアンスといえば、他クラブが羨むほどのローテーション右腕王国。しかも10勝以上が4人。
- コーリー・クルーバー(20−7)
- カルロス・カラスコ(17−10)
- トレバー・バウアー(12−6)
- マイク・クレビンジャー(13−8)
- アダム・プラートゥコ(4−5)
ジョシュ・トムリン(SP/RP)とザック・マカリスター(RP)までいるのですからすごすぎます。上のリストは2018年だけでピックしており、怪我で戦列を名晴れたSPのダニー・サラザーが抜けています!すごいメンツですよね。
右腕ばかりで問題という声もありますが、非常に魅力的な投手が多いのがインディアンスの投手陣。
2018年に登板した投手で10試合以上投げた投手をピックアップしてみました(下の表)。
名前の横に小さなアスタリスク(*)がついている投手が左投手です。リリーフを含めても4人しかおりません!
Rk | Name | Age | W | L | ERA | G |
---|---|---|---|---|---|---|
SP | Corey Kluber | 32 | 20 | 7 | 2.89 | 33 |
SP | Mike Clevinger | 27 | 13 | 8 | 3.02 | 32 |
SP | Carlos Carrasco | 31 | 17 | 10 | 3.38 | 32 |
SP | Trevor Bauer | 27 | 12 | 6 | 2.21 | 28 |
SP | Shane Bieber | 23 | 11 | 5 | 4.55 | 20 |
SP | Adam Plutko | 26 | 4 | 5 | 5.28 | 17 |
CL | Cody Allen | 29 | 4 | 6 | 4.70 | 70 |
RP | Dan Otero | 33 | 2 | 1 | 5.22 | 61 |
RP | Neil Ramirez | 29 | 0 | 3 | 4.54 | 47 |
RP | Oliver Perez* | 36 | 1 | 1 | 1.39 | 51 |
RP | Tyler Olson* | 28 | 2 | 1 | 4.94 | 43 |
– | Josh Tomlin | 33 | 2 | 5 | 6.14 | 32 |
– | Zach McAllister | 30 | 1 | 2 | 4.97 | 41 |
– | Andrew Miller* | 33 | 2 | 4 | 4.24 | 37 |
– | Brad Hand* | 28 | 0 | 1 | 2.28 | 28 |
– | Adam Cimber | 27 | 0 | 3 | 4.05 | 28 |
– | Nick Goody | 26 | 0 | 2 | 6.94 | 12 |
移籍市場の噂
コーリー・クルーバー
この移籍市場ではコーリー・クルーバーの移籍の可能性が示唆されています。他にもコーディ・アレン、ジョシュ・トムリンはFA。
トレバー・バウアー
そしてここに来てトレバー・バウアーの名前も上がってきました。
ダニー・サラザー
肩の手術で戦列を離れているダニー・サラザーも動くと思われます。
アンドリュー・ミラー
そして貴重なブルペン・サウスポーで2016年のプレー・オフでは無双だったアンドリュー・ミラーも出ることは間違いないと言われております。
正捕手ヤン・ゴームズはすにナッツへ
正捕手のヤン・ゴームズはすでにナショナルズへの移籍が決定済み。ただでさえ、バッテリー力が損なわれるところをクルーバーとバウアーまで失う可能性があります。
この状態はすでにリビルドに入っていると思っていいかもしれませんね。
ウィンター・ミーティングでのインディアンスの動向に注目したいと思います。ここでコーリー・クルーバーに動きが出ると見られております!
お読みいただき、ありがとうございました。
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