2018 カムバック・プレーヤー・アウォード
いささか遅きに失したところがあるのですが、近々プレーヤーズ・チョイス・アウォード(選手会発表の賞)のアナウンスもあるので、来年以降の備忘録のためにも記載させてください。
現地2018年11月20日、MLB.com内のAwardでカンバック賞と最優秀DHが発表になりました。まず、カンバック賞から見ていきます。
今季のカンバック賞はナ・リーグがブレーブスのジョニー・ベンターズが受賞。ア・リーグはレッドソックスのデービッド・プライスが受賞しました。
ALはデービッド・プライス
ア・リーグのデービッド・プライス( David Price)に「あれ?」と思われた方は結構いたと思います。私もその一人です。デービッド・プライスのログを見てみますと、確かに2017年は落ち込んでおりました。
- 2015 DET/TOR: 32 Starts 18-5 2.30 ERA
- 2016 BOS : 35 Starts 17-9 3.99 ERA
- 2017 BOS: 16 Game/11 Starts 6-3 3.38 ERA
- 2018 BOS: 30 starts 16-7 3.58 ERA
2017年に傷めていたのは左肘。スプリングトレーニングから傷めていて、投手生命に関わる箇所だけに確かに当時は非常に心配されておりました。レッドソックスの2017年は93-69でALイーストを制したシーズンでもあったのですが、プライスが2017年5月29日に復帰してからも上記のような成績だっただけに、セール、ポーセロ、ボメランツでよく回したと思います。
今季は16勝と復帰。そして何よりポストシーズンで1勝も出来なかった悪夢を自らの力で振り払ったのは素晴らしかったです。
プライスが底から立ち上がってきたのも素晴らしかったのですが、ALで他にいなかったのか?という思いはやはり残ってしまいますね。ファイナリストは、マイケル・ブラントリー(CLE)とエドウィン・ジャクソン(OAK)でした。自分が投票者ならやはりプライスに一票ですね。妥当でした。
NLはTJ3度のジョニー・ベンターズ
ALに比べてインパクトがすごかったのがナ・リーグですね。ブレーブスのジョニー・ベンターズ(Jonny Venters)が受賞しました。
以下はジョニー・ベンターズのキャリア・ログ(省略版)です。ブレーブスがシーズン2位でフィニッシュして、ワイルドカードで勝ち上がり、NLDSでジャイアンツに敗れた2010年にデビュー。ROYの投票で8位まで行っております。
翌年の2011年の登板数をご覧になっていただけますか?85試合です!さすがにオールスターにも出場できております。翌年の2012年も66試合に登板。やはりこの2年の登板過多が2013年から2018年の空白期間という代償につながってしまいました。
Year | Age | Tm | W | L | ERA | G | GS | GF | SV | IP | Awards |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010 | 25 | ATL | 4 | 4 | 1.95 | 79 | 0 | 17 | 1 | 83.0 | RoY-8 |
2011 | 26 | ATL | 6 | 2 | 1.84 | 85 | 0 | 10 | 5 | 88.0 | AS |
2012 | 27 | ATL | 5 | 4 | 3.22 | 66 | 0 | 12 | 0 | 58.2 | |
– | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – |
2018 | 33 | TOT | 5 | 2 | 3.67 | 50 | 1 | 10 | 3 | 34.1 | |
2018 | 33 | TBR | 1 | 1 | 3.86 | 22 | 1 | 6 | 1 | 14.0 | |
2018 | 33 | ATL | 4 | 1 | 3.54 | 28 | 0 | 4 | 2 | 20.1 | |
4 Yr | – | – | 20 | 12 | 2.42 | 280 | 1 | 49 | 9 | 264.0 | |
162 | – | – | 5 | 3 | 2.42 | 68 | 0 | 12 | 2 | 64 |
ジョニー・ベンターズは過去3度のトミー・ジョン手術を行っております。
- 2005年1月1日
- 2013年5月16日
- 2014年9月17日
デビュー前にすでに1度行っていた訳ですが、2013年の2度めのものは明らかに登板過多が要因と断言していいでしょう。しかし、1度ならず2度、3度までもというのは痛々しいですね。
3度目に至った経緯は詳しくは書かれていませんでしたが、リハビリに失敗したのかもしれません。
2018年はレイズでスタートし、シーズン途中でブレーブスに移籍。NLDSに2試合登板しております。
5年もの間、よく辛抱したなと思います。拍手を送りたいです。
2018 アウトスタンディングDH
あと嬉しかったのは、今季のオークランドの快進撃を打で支え、46HRを放ったクリス・デービス(Khris Davis )がAwardでようやく報われた点ですね。
ずっとレッドソックスのJ.D.マルチネスと競っていたため、シルバースラッガー賞はJ.D.マルチネスに奪われてしまいました。
HRのタイトルは獲ったとは言え、Awardも一つくらいと思っていたところだったので、この賞は報われた感があってよかったと思います。
2018年のクリス・デービス
今季は文句なしです。今季はDH、代打、外野を含めて151試合に出場、Avg .247、OBP. 326、SLG.549 、98 runs、142 hits, 28 doubles, 48 home runs、123 RBI。
DHとして出たゲームだけでは、139試合、Avg.247、OBP.328、SLG .555 、93 runs、132 hits、25 doubles、46 home runs、118 RBI。
やはり際立っている数字ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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