キューバの5ツール
また、いい素材が出て来ましたよ!
その名はヤジエル・プイーグ(Yasiel Puig#66)。
ドジャースの外野手で、破格のファイブ・ツール・プレーヤーです。
2013年6月3日、この日がデビュー戦となったプイーグは4打数2安打とマルチを記録。
ドジャースでデビュー戦にマルチを放ったのは、2006年のラッセル・マーチン以来(現PIT)のこととなります。
さらにゲームを締めるダブルプレーとなった強肩も披露!タダモノではないです。
↓その動画です。
プイーグのプロフィール
身長:190.5 センチ
1990年12月7日キューバ出身で現在22才のヤジエル・プイーグは、2008年のワールド・ジュニア・ベースボール・トーナメントに出場するなど(銅メダルを獲得)、早い段階から野球の才能に磨きをかけていました。
キューバ国内でもかなり注目される逸材だったと言えます。
国内プロリーグでデビュー
プイーグは順調に成長し、2008-2009シーズン(キューバのプロリーグは年をまたぐ)に国内プロリーグでデビュー。さらに2009-10シーズンでは打率.330、ホームラン17本を記録。中心選手となりました。
プイーグはこのまま行けば当然キューバ代表にも選ばれ、WBC2013にも出場し、日本でもプレーしていたことでしょう。
しかし、プイーグはどうしてもメジャーへの夢を諦めきれません。
命がけの亡命
若いプイーグは何度か亡命を試みたことにより、なんと2010-11シーズンの出場を禁止されてしまいます。
それは野球選手にとっては非常に辛い仕打ちですが、世界には亡命を試みただけでヒドイ仕打ちをされる国家がたくさんあるのが現実です。野球ができない体にされるのはもちろんのこと、強制労働あるいは拷問された上での処刑、一族郎党の赤ん坊までひどい目に合わされる・・・そんなのはザラです。そういう意味ではプイーグはまだラッキーな方と言えるかもしれません。(日本人はもっとラッキーです。)
ただ、抑圧しすぎると反動が起こるというのが自然の摂理ですから、プイーグの中ではますますメジャーへの思いが増したことでしょう。
そして2012年、ついにプイーグは亡命に成功。一旦メキシコに渡り、そこで海外FA選手となりドジャースと契約。7年4200万ドルという好条件でメジャー契約を結びました。
メジャー昇格前
昇格前のプイーグはやはり別格の存在でした。
まず2013年のスプリングトレーニングのカクタスリーグでは、27試合に出場し、58打数30安打!打率(.517)、OBP(.500)、SLG(.828)、OPS(1.328)を記録!
ダブルAで際立った数字
2013シーズン開幕をダブルAで迎えたプイーグは、40試合で打率(.313)、ホームラン(8)、打点(37)と卓越した数字を残していました。彼の長打率は.599、なおかつ盗塁も13個決めた上でのメジャー昇格です。
ドジャースが破格の契約を結んだ理由がよくわかる実績ですね。
こういう人が出てくると、チームに活気が出ますから、ドジャースはこれからが楽しみですね。
【編集後記】
プイーグは打席に入る前の歩き方とか、ランナーに出た時のちょっとした仕草が非常にカッコいいです。いい雰囲気をもっていると思います。体つきだけ見ると、野茂さんの頃にいたモンデシーを思い出しました(^^)
お読みいただき、ありがとうございましたm(_ _*)m
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